加山又造展


終わった展覧会をアップするのは気が引けるのですが...

出張やら何やらで時間がとれず、最終日直前の3日前に駆け込んで鑑賞してきました。
金曜日の開館時間延長を利用して行って来ました。延長は結構便利だと思いました。
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■ 展覧会情報

「加山又造展 」
-- 国立新美術館
-- 2009年1月21日(水)〜3月2日(月)
    10:00~18:00(金:~20:00)
    休館:毎週火曜日
-- 当日 一般1,300円、大学生900円、高校生700円、中学生以下無料
-- 概要
    本展覧会では、加山又造の没後5年を節目として、初期のみずみずしい動物画から
    華やかな屏風画を経て晩年の水墨の世界に至る、輝かしい画業の全容を振り返る。
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■ 展覧会場

初めての金曜日の夕方の新美術館だったが、雨のためか落ち着いた感じで人気の展示かに有り勝ちのざわつきが感じられない。
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残念なのは地下鉄乃木坂駅からのアプローチでチケット売り場に屋根が無いこと。これは対策して欲しい。
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■ 図録

ポスターにも載っている「春秋波濤」が表紙、「月」の裏表紙。2,300円だったと思う。
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■ 作品(章とそのタイトルは展示会による)

入場すると度肝を抜くように「雪」「月」「花」の大作が掛けられている。これはこの会場だけの展示とのことであった(巡回先では展示は無いようだ)。
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第一章「動物たち、あるいは生きる悲しみ」
初期の作品は作家の色々な試みが見られます。各様式で共通するのは静寂な風景の中に悲しそうな動物が描かれ作家の心情が思いやられることである。
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第二章「時間と空間を越えて」
やがて古典的な絵画となる。
「奥入瀬」  
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ここには秋や冬など異なる時間と空間の風景や生き物が描かれている。
「春秋波濤」 
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「雪月花」  
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第三章「線描の裸婦たち」
突然自然描写から裸婦へ。しかしイラスト的な肉感を感じない女性はつまらなく見える。
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第四章「花鳥画の世界」
本骨頂。特に大好きな「夜桜」。しばし留まる。
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第五章「水墨画」
水墨画は線が細かく力強いが評価の分かれるところだと思う。
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第六章「生活の中に生きる美」
この企画は面白いが、作品が面白くない。省略。

■ 感想
最近日本画の展覧会が続いて嬉しい。また、関心も高く各会場とも予想以上の入りである。
加山の作品が変化していく様子がよく分かりこの企画展は大成功である。大作に圧倒され、商品の筆先を想像して楽しんだ。

4月17日から高松美術館にて展示と聞いている。是非御覧いただきたい。


[美術鑑賞2009]
by AT_fushigi | 2009-03-13 17:23 | 美術鑑賞・博物館 | Comments(1)
Commented at 2009-03-16 16:47 x
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