レストラン(日本-蕎麦)-東京(白金)-三合庵


今週、面食いの、いえ麺食いの「食べ友」と二人で評判のお蕎麦屋さんに行ってきました。

■ お店情報

「三合庵」
-- 住所  港区白金5-10-10 白金510
-- 電話  03-3444-3570
-- 営業時間  11:30~14:30 17:30~21:00(L.O)
-- 定休日  水曜日・第三木曜日 
-- カード  不可 
-- 席/テーブル8(?)

■ お店
6時過ぎに恵比寿の駅で待ち合わせ、タクシー乗車、「北里研究所の横の交番」で間もなく到着。お店に入ると奥に案内される。
店内は新しそうだが、重みを感じない。内装やテーブルも可も無く不可もなく。もっと木を使えばいいのにと思ってしまう。また、子供が宿題していたり家族連れが多いようだ。そういうのがいやな人は遅い時間に予約すると良い。8時過ぎるとカップルが増えてきた。

ここは酒を飲んで蕎麦で〆るのであるが、当ても旨いという評判なので、蕎麦だけでなく酒を楽しむのも目的である。注文を取りにきた感じのよい若い人がメニューに無いものもあるという。料理を聞くとあれもこれも食べたくなった。その旨を言うとコースにほとんど入っているという。そこで6,500円のコースを選んだ。5,500円のコースだと海胆など食したかったものが付かないようだ。7,500円だと蕎麦がきが付くとのことだが、酒の肴が終わったところでお腹と相談することにした。
お酒は一人2合までと決めていた。それ以上は微妙な蕎麦の味を楽しめない気がしたからである。

■ 肴
(6500円のコース)
 お通し
   蛍烏賊と菜の花
   根三つ葉の子持ち昆布和え
   卯の花
   茶碗蒸し(卵だけ)
 白魚とはぜの天ぷら
 春野菜のお浸し(うるい、筍、蕗、蕨、独活、根三つ葉)
 卵焼き(出し巻き卵)
 漬物の盛合わせ(胡瓜、大根、茄子、山芋、白菜)
 新ジャガの煮物
 海の肴
   生海胆
   蛸とワケギのぬた
   浅利の時雨煮
 水茄子
 ニシン(追加注文)

 せいろ
 温かいかけ蕎麦(追加注文)

 自家製わらび餅
 
■ お酒
 特別純米「田酒」 
   蔵元:西田酒造店
   所在地:青森県青森市
   酒度:+3、酸度:1.5 、アルコール度:15.6
   酵母:-、米:五百万石、精米歩合:50%
   (1合1,200円)

 山廃吟醸「菊姫」 
   蔵元:菊姫合資会社
   所在地:石川県
   酒度:+2、酸度:2.0 、アルコール度:19.5%
   酵母:-、米:山田錦、精米歩合:60%
   (1合1,900円、ぬる燗+1合1,900円、冷)

 純米吟醸「粉名屋小太郎」 
   蔵元:-、販売元:嵐山商店
   所在地:山形県米沢市
   酒度:-、酸度:- 、アルコール度:-
   酵母:協会9号、米:-、精米歩合:-
   (1合950円、冷)

■ 食事
「エビス」ビールを頼んで乾杯。お通し4種が来る。お酒に変えることにして「田酒」のぬる燗お頼む。品数が出るということで量が少なくしてあるようだ。卵だけの茶碗蒸しのように出汁に自信を持って出してくるのも楽しい。蛍烏賊と菜の花、根三つ葉の子持ち昆布和え、卯の花を一寸づつというのも酒を楽しむには良いようだ。
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白魚とはぜの天ぷらがくる。つゆが付いてくるが結果的に塩が美味しかった。
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春野菜のお浸しは6種類の野菜を混ぜたお浸しでこれは出色ものであった。野菜のしゃきしゃき感と美味しい出汁に満足した。このお浸しは他に比べれば量も多く設定してあり自信作なのだろう。
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出し巻き卵はふんわりで薄い出汁が利いていた。
なぜか、漬物の盛合わせがここで出た。大好きな山芋が入っていた。
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小さな芋の新ジャガの煮物は甘辛い濃い味付けとなっていた。もう少しふんわり炊けたらと思う。
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海の肴は生海胆、蛸とワケギのぬた、浅利の時雨煮でお酒が進みます。
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水茄子の出汁は色は濃いが味は薄い。
最後に研きニシンでお酒も程よい加減でお蕎麦に行くことにした。
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お酒も「田酒」「菊姫」とぬる燗で頂き、次の「菊姫」は冷を楽しんだ。「菊姫」山廃吟醸はアルコール度が19.5%と普通のお酒より高く、ぬる燗でも冷でも美味しい。ぬる燗のほうが「菊姫」」を楽しめたと思った。
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「粉名屋小太郎」が蕎麦に当たらないで良いと勧められたので早速頼む。
「せいろ」が来た。更科系だが粒々が見える。少し粉っぽさと少しイガイガ感がある。そこを良いと言うかは好みの問題だと思う。ただ、蕎麦を食しているという実感が沸いてくる。蕎麦は香りも良い。つゆはあまり甘くなく好みであった。
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せいろを食して、温かい蕎麦を食べたくなった。二人で一杯頼む。かけ蕎麦。想像していた様に汁に負けないしっかりした蕎麦で、もっちり感も良く「せいろ」より好きだった。
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最後に甘いもの、自家製わらび餅。
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■ お値段
高いお酒を頂いたので二人で22,000円。

■ 感想等
麺好きにとって美味しい蕎麦に出会えるのは嬉しい。どういう蕎麦を出すかはお店の命だが、程々があると思う。せいろの場合、蕎麦が強いとつゆもそれなりに強いことが多いが、香り高くやさしい蕎麦につゆを一寸だけつけて食するほうが好きだ。三合庵の蕎麦はせいろで食するには私には強すぎると思った。ただ、比較的強いお蕎麦が好きな人には堪らないかもしれない。
暖かい蕎麦はとても美味しかった。ここの蕎麦は暖かいのに向いているのではと思った。
直ぐに気が付いたが器も凝っている。古い器を使用しており味がある物も多い。器を見ているだけでも楽しい。酒器も磁器ではなく暖かい陶器なのが蕎麦屋に合う。
「粉名屋小太郎」は他のお酒を飲んで飲むお酒では無いと思った。蕎麦ができるまで一杯という場面で飲むものだ。コースを頼んだお客に勧めるお酒ではない。


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by AT_fushigi | 2008-04-13 11:52 | レストラン | Comments(0)
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