展覧会-「芸術都市パリの100年展」@東京都美術館


7月に入りあせって、時間が見つからずにいけなかったこの展覧会に滑り込みで行って来ました。出張の帰りに大急ぎで行ったので、現金が少ないのに気が付かず、チケットは買えたのですが展覧会カタログが買えませんでした。

「芸術都市パリの100年展-ルノワール、セザンヌ、ユトリロの生きた街1830-1930年」
  東京都美術館
  2008年4月25日(金)~7月6日(日) (月曜日休館 ただし5月5日オープン)
  9:00~17:00
  当日 一般:1,400円、大学生:1,200円、高校生:650円、(中学生以下は無料)
  カタログ 2,200円
  概要
    パリをテーマとした近代フランス約100年の優れた油彩画、彫刻、素描、版画、写真など
    約150点を、ルーヴル、オルセー、ポンピドゥー、プティ・パレ、カルナヴァレ、
    マルモッタン、ロダンなど世界的に著名な美術館の出品協力によって展示。
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パリと言う魅惑の都市をテーマに、それに纏わる作品を集めた展覧会。特に、昔のパリや人々、そして変遷が興味です。

1.パリ、古きものと新しきもの
100年前後前のパリの風景とエッフェル塔。
やはり、パリはセーヌ川とそれにかかる橋です。
 スタニスラヌ・レピーヌ 「ロワイヤル橋から見たポン・デ・ザール」
 同 「オステルリッツ橋からのシテ島とサン=ルイ島の眺め」、
 シャルル・ラコスト 「ロワイヤル橋」、
 ポール・シニャック 「ポン・デ・ザール」(下にと美術館HPから引用)。
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町の景色ではユトリロの壁が印象的です。
 リュシアン・リエーブル 「ピガール広場」、
 モーリス・ユトリロ 「コタン小路」
 同 「ベルリオーズの家」、
 クロード・モネ 「テュイルリー」。
この後エッフェル塔の建設など....

2.パリの市民生活の哀歌
市民生活ですが絵画としての興味を引いたのは
 ジャン=フランソワ・ラファエリ 「パリの市庁舎」
 レオナール・フジタ 「無題」 (東洋おそらく日本人の少女)

3.パリジャンとパリジェンヌ-男と女のドラマ I
最初にヴィクトル・ユゴーの3,500枚の淡彩画から一枚。心理的な作品。
印象に残った絵は
 ウジェーヌ・アモリ=デュヴァル 「アリス・オジィの肖像」 (カリスマ女優の強い性格描写)
 ギュスターフ・モローの作品群から「レダ」
 ピエール=オーギュント・ルノワール 「ポニエール婦人の肖像」 (朱色と水色の組み合わせ)
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4.パリジャンとパリジェンヌ-男と女のドラマ I
ブロンズの彫刻。ロダン、マイヨールの作品が印象に残る。

5.パリから見た田園への憧れ
省略。

美術作品としては玉石混合だったが企画として面白かった。費用をかけられるなら、ユトリロ、佐伯、藤田などパリの風景を愛した作者の絵画でパリの橋、建物、公園、社交界をテーマに展覧会を計画すると面白いと思うのだが。

この後、ひろしま美術館(7月12日-9月7日)、京都市美術館(9月13日-11月3日)と巡回するそうです。
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by AT_fushigi | 2008-07-04 17:28 | 美術鑑賞・博物館 | Comments(0)
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