会社の同僚4人で出かけました。2人はあまりアルコールは下戸(一人は全くだめ)、2人は飲兵衛という組み合わせです。お料理とワイン両方に注目してのお店選びです。 ■ お店情報 「ヴィノテカサクラ (Vinoteca SAKURA)」 -- 住所 神奈川県横浜市中区太田町4-47 コーワ太田町ビル1F -- 電話 045-650-5450 -- 営業時間 [月~土] 17:30~02:00(L.O.) ただし、[祝] 17:30~23:00(L.O.) -- 定休日 日曜日、第3月曜日 -- カード 可 -- テーブル3卓(4+4+2)/カウンター6席 ■ お店 関内の駅から徒歩で5分程度。そこだけ明るい。表に小さい字で書かれたメニュー黒板が出ており期待を持たせる。 ドアを入ると明るい一寸したスペース。昔は受付カウンターがあったとのことだ。中に入ると明かりを落とした空間。正面にカウンターがあり右方向に伸びている。左のテーブル席に案内される。テーブルは4人席が3卓。 スプマンテとプロセッコ、ブラッドオレンジジュースを頼むとメニュー黒板が来た。シフのおまかせコース7,325円もあったがアラカルトで頼むことにした。 アンティパスト13種類、プリモ8種類、セコンド9種類。あれも食べたいこれも食べたいと楽しい時間。結局スタッフと相談して、アンティパスト2種類、プリモ2種類、セコンド2種類選んでそれぞれ2皿分を4人でシェアし4皿に分けてもらうことにした。 ワインは2人しか飲まないのでボトルを1本とることにした。1万円程度の予算に対し用意された3本からPINOT NEROを選んだ。あまり日本に入っていないワインだということだった。 ■ 料理 アミューズ: 白かぼちゃのポタージュ アンティパスティ: 福島産大羽イワシと茄子のピューレ ペッコリーノ風味 仏産鴨フォアグラのソテー バルサミコ風味 プリミ: キタッラ 仔羊モモ肉と茄子の白ワイン煮込みソース 仏産ジロール茸リゾット セコンディ: 大分産マダイとアサリ、”インカの目覚め”の軽い煮込み 国産豚首肉のソテー バルサミコソース 青山椒の香り デザート: 本日のデザート盛り合わせ 山梨産黄桃のコンポート バニラのジェラート添え ■ ワイン NOIR 2002 by Tenuta Mazzolino DOC: Oltrepo Pavese Region: Lonbardia Country: Italy Vintage: 2002 Varietal: Pinot Nero 100% ■ 食事 まず、アミューズ。白かぼちゃのポタージュ。ほんのり甘い冷たいポタージュ。 この後は2皿を4皿にアレンジしてもらったので写真の量は0.5人前。ただし、一皿が美味しくいただけるようにアレンジしてあるともいっていたので、一皿を作って半分に分けたわけではなく量的に半分量の独立したお皿(いわゆるハーフプレート)をサーブしてもらったようだ。実際、マダイは美味しくいただくために材料が多くいるので一皿が約1.5倍の価格といわれ了解した。 アンティパスティ2品。まず、「福島産大羽イワシと茄子のピューレ ペッコリーノ風味」。出だしでガツンと来ました。イワシが脂が程よく載っていて新鮮。それをチーズの塩分と香草で楽しむ。 ここまでプロセッコで楽しんで、ここから赤ワイン。 ワインはイタリア赤ワイン「NOIR 2002」。LonbardiaのDOC、「Oltrepo Pavese」のワイン。ルビー色も程よく、暗くもなく透明感もある。ピーチなどの果物の香りだがしっかりした味。タンニンもあまり強くなくほどほど。酸味も程よく調和の取れたワイン。美味しいワインだ。 もうひと品、「仏産鴨フォアグラのソテー バルサミコ風味」。このフォアグラは最高。ソテー加減、しっかりした塩加減で十分楽しんだ。トッピングの青ねぎとスグリか何かの赤い実が複雑な味を作り出す。 フォアグラはかぼちゃのビュレに載っていたがビュレがちょっと多いかなと思った。ここがハーフプレートのアンバランスがちょっと出た。 プリミ。「キタッラ 仔羊モモ肉と茄子の白ワイン煮込みソース」。生パスタだが塩がしっかり利いていて全員無言で食して、「んーーん」。これはもっと食べたいの「んーーん」。ラグーが美味しい。茄子が入ると味に広がりが出てくるから不思議だ。 楽しみにしていた「仏産ジロール茸リゾット」。最高でした。これも「んーーん」。茸の味がしっかり出て、しかも茸はしっかりシャキッとしている。 セコンディ。まずはお魚(ペッシェ)。「大分産マダイとアサリ、”インカの目覚め”の軽い煮込み」。マダイはしっかり焼いてあり、この少し焦げた皮を楽しむ。皮ごと切って、アサリとシシリアンルージュを添えれば香ばしさとあっさりした白身に、貝の塩が利いたジュースとトマトの酸味の味のハーモニーが口に広がる。 最後はお肉(カルネ)。「国産豚首肉のソテー バルサミコソース 青山椒の香り」。うすきりのお肉はジューシーでしっかりした噛み応え。バルサミコの甘酸っぱい、そして濃厚なソースが合います。これと茄子を絡ませれば口の中であまり脂や濃厚さが抑えられます。青山椒のちょっと苦味のある味複雑に絡まり美味しい一品です。 ここまで4時間近く。ゆっくりなせいか、ハーフプレートで美味しく食べられるよう量が調整してあるせいかお腹が大満足。それでも、ドルチェとコーヒーは欠かせない。 「本日のデザート盛り合わせ(レモンパウンドケーキ、黒ゴマのいパンナコッタ、スダチのソルベ)」と「山梨産黄桃のコンポート バニラのジェラート添え」スダチのソルベのちょっと苦味のある柑橘系の味が大人のソルベだ。パンナコッタとコンポートは香りとともに美味しくいただいた。 ■ お勘定:4人で53,500円。ワインが9,300円。 ■ 感想等 私たちが2番目の客だったが、シェアしたので2倍のお皿がサーブされたことと、ゆっくりのサービスも合わせ4時間もの長時間の食事になった。お喋りも楽しんだので退屈することもなく美味しい料理とワイン、そして時間を楽しんだ。 料理は内容も充実しており、特に口の中で広がる計算された複雑な味を楽しんだ。素材も良く人に薦めることのできるレストランだ。スタッフに相談しながら選んだ料理が良かったのかどれも美味しく満足した。新生「SAKURA」になってちょっと物足りなさを感じる人もいると聞いたが私たちは大満足で店を出た。 サーブは料理と料理の間の時間が長いのは気になる。相手を選んでくるようにしたほうが良いと思う。 私たちが楽しんでいる間にも次々に切れることなく客が入って出て行く。9時を過ぎるころにはワインを楽しむカップルが増えた。場所柄か客の中にはちょっと違うのではないかと思われる人もいた。今はカウンターが高く、ワインバーが主体になっているようだ。テーブルを主体にし卓数を増やすことでもっといいレストランになると思った。ちょっと惜しい。 レストラン一覧へ [Blog TOP]
by AT_fushigi
| 2008-09-05 17:40
| レストラン
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Comments(2)
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cucina_amalfitana at 2008-09-07 01:01
おいしそうなレストランですね!
横浜では、中華街以外で、ご飯たべたことがほとんどないので いつか、こちらのお店にいってみたいです。歌舞伎もたのしみですね!
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AT_fushigi at 2008-09-07 11:05
marinaさん
コメントありがとうございます。最近美味しいイタリアン、いわゆる東京イタリアン(なぜ東京なのだろう、神戸ビーフが高級和牛を示すのと同じか)が増えて嬉しいです。数年前まではイタリアンとは名ばかりのお店が多かったので訪問が楽しみです。最近イタリア人が東京イタリアンで美味しい店があると感心していました。パスタが食べられるのはイタリア以外では日本だけとも。 一方、日本の中華はまだまだだと思います。一回中国で中華を食べると日本で中華に行く気が起こりません。実際、中国人は中華街を酷評します。 反対に、ここ2,3年で米国の一部で美味しい和食が食べれるようになってきました。 現地の人の好みに合わせることがマーケティングといわれた時代からオリジナルを楽しみたいという要求が強くなったからだと思います。それは海外に行く人が多くなり、さらにインターネットで情報が広く伝わるからだと思います。 私は今月24日にミラノに入ります。仕事より食事を重視していると同僚から冷やかされますが、うそでもないのです...
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by AT_fushigi
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