私なりにまとめると、資金難にあった太陽酒造に対し、酒蔵の再生事業のインターセラーズが乗り出し、東京での販売権を条件に融資した。しかし、100石(一升瓶一万本)に対し20%しか売り上げられなかった。このためインターセラーズが手を引くことになり太陽酒造は再び危機に。この危機に、篠田プラズマ社長の仲介で信用金庫から融資が受けられることになり再建中、ということのようです。 私に言わせると、最大の失敗はインタセラーズがこのお酒が東京圏で売れると考えたことだと思う。マーケティングのミスだと思います。女性が食文化を担い、「淡麗辛口」に慣れた東京でこのようなアルコール度が高く酸味の強い、日本酒らしい日本酒を売るのはやさしくないと思います。 初めから酒蔵の土地が目当てという穿った見方には賛成しない。それはリスクヘッジだと思います。本当は分かりませんが。 まずは太陽酒造のニュースから。 ----- 引用 ----- 07/11/25 インターセラーズから離れます ( http://taiyousyuzou.web.fc2.com/inter.html ) 太陽酒造株式会社は2008年3月末までに、インターセラーズとの提携関係を解消する事になりました。 表向きは買収と言いながら、実際には借金にして金利を取り、増石したにもかかわらず、インターセラーズが目標の約2割しか売らず、しかもその分の赤字をこちらに回し、そのため今年は余儀なく休蔵、そして3月の決算までに離れることを命ぜられました。 提携を解消すると非常に厳しい状況になりますが、すでに愛飲者の皆様からの新酒の問い合わせ頂いている状況なので、どうしても休蔵は避けたいし、私自身、ここまで徹底的に手造りこだわった酒蔵を壊したくありません。 今は新しい提携先を探している状況ですが、1月末から始まる試飲会までには間に合わせますので、新酒はもう少しお待ちください。 ----- 引用終 ----- インターセラーズは「オー人事」のスタッフサービスからOGIホールディングスに売却されたようです。OGIホールディングスというのはどういう会社は詳しくは調べていません。ただ、OGとかOGIとか文字が並んでいてLG、LGIを連想しただけです。 神戸新聞の記事で様子が分かります。 ----- 引用 ----- 老舗酒造、再建へ「奇跡の一歩」 明石 ( http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0001347621.shtml ) 江戸末期創業の日本酒造りの老舗、太陽酒造(明石市大久保町江井島)が再建に向けて走り出した。一時は東京のベンチャー企業に買収され、マンション開発業者の手に渡る見通しだったが、直前になって金融機関が融資に合意。「奇跡が起きた」と社長の田中忍さん(58)は振り返る。若者の日本酒離れなど、依然として業界には逆風が吹くが、酒蔵の開放や新商品の開発などで経営の立て直しを図る。(大月美佳) 同社は、阪神・淡路大震災で蔵がほぼ全滅、得意先の飲食店も廃業が相次いだ。さらに借入先の銀行が倒産し、債権を引き継いだ整理回収機構は五年間での借金返済を要求。結局、返済のめどは立たず、二〇〇六年七月には売却方針が決まった。 手を差し伸べたのが、酒造再生事業を手掛けるベンチャー企業。「あんたの酒がいい。酒造りは続けてほしい」と合併・買収を提案したという。折しも、前社長だった父親(故人)の容体が悪化しており、蔵を残したい一心で受け入れた。 同年十月末に正式契約し、田中さんは一社員の立場で酒造りを継続。醸造した酒の三分の二をベンチャー側が東京を中心に販売するという条件で、田中さんらは前年の三倍の量を寝る間を惜しんで仕込んだという。ところが、販路はほとんど拡大できずに大半が売れ残り、醸造休止を求められる事態に追い込まれた。 「新酒を待っている客がいる…」と、田中さんは自費で醸造に着手。しかし、ベンチャー側は〇八年一月までに蔵を買い戻さない限り、マンション業者に売却することを通告してきたという。 買収費を工面するため田中さんは、思い当たる関係者を訪ねて頭を下げ回った。しかしスポンサー探しは難航し、売却期限が四月末に延長される中、蔵の行く末に頭を悩ます日々が続いた。 「奇跡」はここから起きる。三月下旬の夜、妻の眞澄さん(53)がふと、夫婦で酒の購入によく訪れる常連客が「何かあったら連絡して」と手渡した名刺を思い出した。名刺を確認すると「篠田プラズマ」(神戸市中央区)。超大画面薄型ディスプレーの研究開発で知られる同社の会長、篠田傅さんだった。 田中さんは即座に電話を掛け、社内にたまたま残っていた篠田さんにつながった。篠田さんは状況を一通り聞いた上で、神戸信用金庫の担当者を紹介。約一カ月半後の夜、融資が実行されるという連絡が入ったという。 眞澄さんは「蔵が人手に渡った一年半はつらかった。一連の混乱は、もとを正せば自分たちの甘さが原因」と話す。 「経営再建には、営業面での強化が不可欠」と田中さん。主力銘柄「赤石」を中心に山田錦を使った純米酒にこだわる一方、酒販店や飲食店などへの営業活動を精力的に展開する。今夏からは、旧精米所の蔵を片づけて飲食やコンサート向けに開放するほか、甘酒や梅酒、かす漬けなど新商品の開発を進めている。 田中さんは「一時は完全にあかんと思った。印象に残る最高の酒を提供したい」と話している。 (8/17 14:05) ----- 引用終 ----- 探すと濱田屋のBLOGなどひどい話に怒っている人たちの記事が結構あります。 ----- 引用 ----- 2008年01月22日 蔵元が大変な事にhttp://blog.livedoor.jp/kaeru88/archives/51225056.html) 当店の取引先の一つに太陽酒造という蔵元があります。 こちらの蔵元は、とても小さな50石程度の蔵元ですので、お酒は新酒ができて売り切れたら終わり、今度は次ぎの年という感じなのでございますが、今シーズンはいつまでたっても、お酒ができたという連絡が入りません。 すると昨日、ある筋からこんな情報が・・・。 太陽酒造は、震災や、清酒不振の業界の中で経営も大変な状態だったのですが、そこに某社が援助の話をもちこんできました。 債務を肩代わりして、販路を拡大してくれるとの有り難い話、某社の甘言にのってしまったのが悲劇のはじまりでした。 提携が始まると、某社側は、東京の消費者にこの酒の良さを知ってもらう為という事で、前シーズン3倍の酒を造る事を要求してきました。 ところが、酒が売れない。 そして、某社側は、なんと、「販路拡大などで、多額の経費がかかった、元の債務と合わせて3ケ月以内に返済して欲しい、不可能であれば、蔵と土地を明け渡して下さい」と通告して来たそうです。 慌てて、昨日、太陽酒造に電話、さらに先程、田中社長とお話したところ、その通りであるとの旨。 前シーズンは150石(1800mlで15000本)を造り、内50石を蔵元で販売。残り100石を東京で販売するとの事でしたが、20石程度が売れただけで、80石は未だに手付かずの状態だそうです。 田中社長の話では、最初は全量東京で販売するから地元では一切、売らないで欲しいとまで、言われたそうですが、それは断固として、反対し、昨年も地元で販売したそうですから、なんとか販路は生きているのが救いでしょうか。 現在、社長は資金集めに奔走していますが、なかなか銀行との交渉も難航、おかしなところで、援助を受けると今回は切り抜けても再び、危機的な状況に陥ってしうおそれがあるので、とても苦慮されておられます。 なんとか、経営権を取り戻しても、現在蔵元にある80石のお酒を販売する必要があり、以前危機的状況は続いています。 「濱田屋さんには、売ってほしくても、自由になる酒がなかった、自費で米を買ってようやく1本目のタンクがしぼれたので、やっと酒が出せます」との事でした。 以上は、太陽酒造さん側からの言い分の聞き取りを元にしていますので、公正さや正確さを欠く部分があるかもれませんが、当店は太陽酒造は応援していくつもりです、他の蔵の方々も、見ておられましたら、こういった提携の話にはくれぐれも御用心下さい。 国内の資本だけでなく、外資からも狙われているという話も聞きます。 ----- 引用終 ----- 応援する記事も。 たかま酒店 ----- 引用 ----- 兵庫県太陽酒造 (http://www2.bbweb-arena.com/sake/blog4216_089560.htm) 何度もお邪魔し、酒造りに関して様々お教え頂きました兵庫県産の良質山田錦を原料に純米系・原酒のみに拘る昔ながらの丁寧な酒造り、年産200石(2万本)たらずの小さな蔵です。 その中で地酒蔵としての個性を生かし本物の酒造りを実践されています。この太陽酒造が今期経営の危機にあります。 高品質・少量生産により以前より経営状態が思わしくないことはお聞きしていましたが関東より資本参加があり、その中で品質を落とすことなく地酒蔵として皆様に問いかけるお酒を造って参りましたが資本引き上げにより、蔵元は資金集めに奔走しています。 当店も10年来のお付き合いをしていただいており酒小売店として、これまでのご恩・人としての友情、実力蔵に対しての敬意、太陽酒造を応援しています。 少しでも蔵のお役に立ちたく本年の新酒を仕入れいたしました。 皆様のご支援をお願いいたします。 * 太陽酒造全酒 5000円以上お買い上げの方 送料無料 なお、蔵元では2月の土・日 13時~15時まで 「きき酒会」が行われています。 応援して下さい。 ----- 引用終 ----- 結果、融資が受けられて良かったです。信用金庫を紹介した篠田プラズマディスプレイの篠田さんって経営者の紹介した雑誌で読んだ記憶があるのですが、今度調べてみましょう。
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