エリック・カール展


子供に与えた絵本の中でもエリックカールの本は人気のあった一つでした。また、先日中国の本屋さんで中国語の「はらぺこあおむし」を見つけて買ってしまいました。
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■ 展覧会情報

「エリック・カール展」
-- そごう美術館
-- 2009年4月3日(金)~5月6日(水・祝振)
    10:00~20:00(最終日は17:00閉館、入館は閉館30分前まで)
    休館:無休
-- 当日 大人1,000円、大学・高校生700円、中学・小学生300円
-- 概要
    「ベストセラー絵本『はらぺこあおむし』で世界的に知られる、
    アメリカの絵本作家エリック・カールは
    “絵本の魔術師”と呼ばれる彼の豊かな発想が作品に表現されている。
    本展では、貴重な代表作の原画やスケッチのほか、『はらぺこあおむし』の制作風景の
    映像もあわせて    紹介し、40年を超す創作の足跡を振り返る。」
    (そごう美術館HPを短縮)
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■ 展覧会場
横浜そごうの6Fにあるこの美術館はデパートの開館時間にあわせてあるので遅くまで開いているので会社の帰りに寄ることができる。
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■ 図録
1,800円だったが購入しなかった。

■ 展示
絵本の原画が展示されている。「はらぺこあおむし」「こぐまくん、こぐまくん、なにみているの?」「パパ、お月さまとって」「だんまりこおろぎ」など懐かしい絵本の原画が並び、不採用になった絵も展示されている。
近くで原画を見ると、彩色した薄紙(ティッシューと言うらしい)を張り合わせるコラージュという技法であることが実感できる。また、この展示会のために、エリック・カールが「はらぺこあおむし」の製作過程を再現したビデオが放映されていてその手法を見ることができる(ちなみにこのビデオで描いた(作った)作品がポスターやチケットのデザインに使われている)。
まず、半透明のパラフィン紙に絵を描く。これを選んだティッシューの上に載せ、パラフィン紙ごとティッシューを剃刀で切る。パラフィン紙を紙の上に戻し、切ったティシューをパラフィン紙の抜いたところに合わせ糊で仮に貼り付け、パラフィン紙を取り除いて剃刀でティッシューを伸ばして貼る。これを繰り返す。
剃刀と言うのも意外だったが、パラフィン紙に書いてそれごと切って行く手法にも驚いた。最後にクレヨンで毛などを書いて出来上がり。

展示会場の奥にテーブルや椅子が並べられ、実際に絵本に触れるコーナーがある。ここでエリック・カールのインタビューが放映されていた。面白いと思ったのは以下。私の記憶です。
「広告の仕事でいろいろな手法に挑戦したとき、昔習った薄紙の貼り絵の手法を思い出したんだ。だけど買ってきた薄紙で製作したけど単純で面白くなかったので自分で彩色することにしたんだ」
「(いろいろな色や模様の薄紙を色別に入れた引き出しの並ぶ箪笥のような)ティッシュー保管庫は私のパレットだ」
「彩色ティッシューを作るときはイメージを描くことは無い。色や色使いに集中するんだ。」
「はらぺこあおむしはあおむしが太って終わるはずだったんだけど、編集者がgrren wormが嫌いでcaterpillarにしたらといったんだ。そこで最後に蝶になることになったんだ。」

エリック・カールのファンは多いと思うので是非ご覧ください。


[美術鑑賞2009]
by AT_fushigi | 2009-04-17 13:56 | 美術鑑賞・博物館 | Comments(0)
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