パスポート増補の待ち時間を利用して山種美術館へも行ってきました。山種美術館はこの展覧会を最後に一旦休館し、移転します。移転先は広尾。今年の秋、10月1日に開館、新美術館開館記念特別展「速水御舟―日本画への挑戦―」が開催されます。 ■ 概要 「上村松園/美人画の粋」 -- 山種美術館 -- 2009年5月23日(土)~7月26日(日) 休館 月曜 10:00~17:00 -- 大人 800円、大学生・高校生 600円、中学生以下 無料 [概要] 今年は松園没後60年。「東の鏑木清方、西の上村松園」と並び称され、 美人画の巨匠として、また、女流画家の草分け的存在として、松園は大きな 功績を残した。 本展では当館所蔵作品を通して松園の画業を振り返るとともに、清方や伊東深水 が描いた美人画、そして近現代日本画・洋画の個性豊かな美人たち、 また喜多川歌麿や鈴木春信などの浮世絵もあわせて、およそ50点をご紹介。 ■ 会場 地下鉄半蔵門線「九段下」から、武道館、田安門への道を過ぎ、千鳥が淵に沿った桜の散歩道を進む。暑い日だったので桜の木陰の下を通る。途中「鍋割坂」へ右折し内堀通りへ出る。 内堀通りに出たら左折すると間も無く山種美術館が入っているビルに着く。 自動扉を入ると直ぐ会場。右手の受付でチケットを購入する。スペースは繋がった3つの部屋からなり、数十点の絵が展示されている。 昼間と言うこともあるし、松園の絵と言うこともあって女性が圧倒的に多い。「こんなに一堂に見ることができる機会は滅多に無いね」との声が聞こえる。 ■ 図版 展覧会の図版は無く、「山種美術館の上村松園」という小冊子(500円)を購入。 ■ 展示作品 松園以外にも奥村土牛「舞妓」、伊東深水「婦人像「雪中美人」、村上華岳「裸婦図」、鏑木清方など注目した作品もあったが、ここでは小冊子にあった上村松園の絵だけを紹介する。 「つれずれ」 「娘」 「牡丹雪」 「庭の雪」 「春風」 「詠哥」 「春のよそをい」 ■ 感想 大好きな松園の絵を数多く鑑賞できて大満足である。 松園の絵の女性は現実味が薄い。村上華岳「裸婦図」が同時展示されていたのでそのセクシーな絵を見たとき、松園の絵には肉体というか色気が無いことに気がついた。極端に言えばお人形さんの美しさとも言える。 それは松園の絵の美しさの評価を下げるものではないが、女性の清らかな美を追求し、完璧を求めたゆえんであろうか。 [美術鑑賞2009]
by AT_fushigi
| 2009-06-28 22:50
| 美術鑑賞・博物館
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Comments(4)
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sssumunion at 2009-06-28 22:51
初めまして!
遊びに来ました! これからヨロシクお願いしま~す<m(__)m>
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AT_fushigi at 2009-06-29 00:37
sssumunionさま
初めまして。こちらこそよろしくお願いします。 BLOG開設されたばかりですか?
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shinn-lily at 2009-06-30 08:13
日本画家って長生きの方が多いでしょう。
こんな美しい絵を描いていたら、天国みたいな境地になるのかしら? 見ている人にもその気持ち、伝わってきますね。
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AT_fushigi at 2009-06-30 18:04
shinn-lilyさま
なんとなくは思っていたのですが、今回はっきりと認識したのが、60歳頃から絵が垢抜けて美しさが違っています。急に昇華したという感じです。 次回展示はは新館で速水御舟です。これも楽しみです。
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by AT_fushigi
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