国内旅行2009年12月-京都-南座・吉例顔見世興行


青蓮院を出て、「吉例顔見世興行」を観に南座に向かいます。(↓ 松竹WEBより引用)
c0153302_12463468.jpg

南座は阿国歌舞伎発祥(1603年)の地、四条河原で7つあった櫓(歌舞伎小屋)の内で生き残った唯一の劇場。四条通りの南にあったので南座と言う。現在の建物は1929年に竣工し、1991年に外観を残して内部を全面改修し、最新設備を導入した。

通りの反対から南座正面。大屋根に、歌舞伎小屋の象徴櫓(やぐら)と梵天が掲げられている。
c0153302_12261634.jpg

お風呂屋さんでおなじみの唐破風(からはふ)を有する建物で桃山封破風造りと言うらしい。破風の軒下には、「吉例顔見世興行」独特の「まねき」が掲げられている。「まねき」は役者の名前と紋が「勘亭流」という独特の書体で書かれている。
c0153302_12264356.jpg

人でごった返した入り口に行く。まねきを下から見上げる。
c0153302_1227632.jpg

演目看板。
c0153302_1227348.jpg

入場する。席は前から6列目の真ん中付近。舞台が近い。

上手の様子。緞帳は「牡丹唐草段文様」というそうだ。見難いが2階席のところに提灯(ちょうちん)がずらり並んでいる。
c0153302_16391925.jpg

中央はもちろん緞帳が掛かっている。天井は「格天井」という格子状の文様。そして特徴的なのは舞台の上には唐破風があること。これは昔芝居小屋は舞台の上だけ屋根があったという面影を残そうと言うことらしい。
c0153302_12285817.jpg

下手。南座は歌舞伎座などと同じく3階席まである。3階席正面付近は大向こうと言われ、「〇〇屋」「待ってました」とか声が聞こえる席。大向こうの声が歌舞伎の雰囲気を盛り上げる。ここは安い料金なので、何度も見たいプロ級の観客が好んで座る席。もっとも顔見世始まって間もないこの日は1階からも多く声が掛かっていた。1回は1階席で見るのだろうか。
c0153302_1229404.jpg

舞台下手から観客席後ろまで延びた花道の出入り口、揚幕(あげまく)。南座の紋が染め抜かれている。
c0153302_12301836.jpg

芝居の話は別途観劇のカテゴリーで。

休憩時間にロビーに行くとご祝儀が並べられていた。玉三郎と仁左衛門など役者の名前と料亭や芸妓さんなど贔屓・送り主の名前が書かれている。玉三郎の衣装の製作を担当している佐々木能衣装のもあった。
c0153302_12523948.jpg
c0153302_12524846.jpg

9時10分に幕が引くと一斉に出口へ。大混雑だ。うまくタクシーを拾えたが、タクシーの運転手さんが私に確認して無線で終わったことを知らせていた。渋滞するのでここを通らないようにするのだそうだ。

京都駅でコインロッカーに預けた荷物を取る時、いつものように「吉兆」前の通路の作品展示を見てみた。この通路は若手の日本画が展示されている。下記3点がうまく撮れていた(暗いのですがフラッシュをたくとフラッシュの光が反射するので撮るのは難しい)。題材は異なるがどれも色調や雰囲気が似ている。これが流行なのだろうか。それともそういう作品で構成したのだろうか。

「梟」 大阪成蹊大学 林 綾菜。
c0153302_12311291.jpg

「秋曲」 奈良芸術短期大学 松本 布美。
c0153302_12315517.jpg

「花空」 京都造形芸術大学 門松 桃世。
c0153302_12321198.jpg


いつもゆっくりする京都の旅だが、今回は結構欲張った行動となってしまった。京の食を楽しむ時間も無かったのは残念だった。充実していたが疲れた。



完  [目次]
by AT_fushigi | 2010-01-10 12:33 | 出張・旅行 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://atxfushigi.exblog.jp/tb/13450130
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by shinn-lily at 2010-01-10 16:02
南座は前を通っただけで、行ったことがないのです。
観客の雰囲気が京都らしいと聞いていますが?
ところでfushigiさんは広い分野の文化にお詳しいですが、本当の一番にお好きなことはなんなのでしょうってふと思いました。
Commented by AT_fushigi at 2010-01-11 10:35
shinn-lilyさま
いつもコメントありがとうございます。
特に「吉例顔見世興行」は華やかです。実際チケットを取るのも難しいです。
実際、私の隣は舞妓さん、後ろにお姐さん(芸妓さん)と贔屓の旦那でした。耳元で話すので3人の会話がどうしても聞こえます。たわいない内容なのですが京の雰囲気を味わいました。
私は「何でも見てやろう」精神が旺盛なだけです。機会があれば何でもと言う感じでしょうか。歌舞伎も人との出会い(再会)で始めましたがまだまだ素人です。もっと深く知りたいと思っています。
欲を言えば月に2回くらい映画館へ行きたいのですが、出張が多くなり、まず遠くなってしまい、一昨年からほとんど足を運んでいません。映画はTV・DVDでも見る事ができるからですが、私としては映画は映画館で見たいです。TV・DVDに出ない映画もありますから。
映画を見るためではないですが、一昨年42インチプラズマテレビを買いました。液晶と違って画面の色や動きが自然で美しいです。これで見る映画で今は満たしています。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 国内旅行2009年12月-京都... 国内旅行2009年12月-京都... >>