2009年11月-KABUKI@上海・蘭心戯場


玉三郎の上海公演期間に中国出張で上海に滞在することになり、ラッキーでした。ただ、出張が決まったのが2週間前でチケットを取るのが問題でした。インターネットや電話問合せなど調べましたが、結局、上海のスタッフに個人的にお願いすることになってしまいました。調べは、JTB・JALパックの観劇旅行の情報を役立てました。


■ 公演

  第11回上海国際芸術
  上海・蘭心戯場
  平成21年11月17日(火)~22日(日)
  開演:19:15
  「牡丹亭」より 「游園」「驚夢」「写真」「離魂」「叫画」「幽媾」「回生」
        /玉三郎(杜麗娘)、兪玖林(柳夢梅)、沈国芳(春香)、朱恵英(杜母)、呂福梅(石道姑)
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玉三郎の公式HPには開演時間19:30とあったのだが、直前に、入手したチケットで17:15を確認して事なきを得た。


■ 座館

夕食を早めに済ませて劇場に向かう。交差点に向かって入り口があり、渡ると人があふれていた。
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中を見るとちょっとしゃれた絵がかかっている。
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二階席には素敵な階段が。
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なかなか、劇場の入り口が開かない。その間、ロビーでは会話でワーンという感じ。チケットを切って貰ってホールに入ると花輪が並んで華やかな雰囲気が漂います。花輪には「TBS」と言うのもあり2010年TBS主催で公演があるようです。歌舞伎と違ってちょっとスノッブな感じです。入り口で聞くと最終調整中とのこと。なんだろう。
やっと開く。入り口は奇数席用とある。確かに座席表(下参照)を見ると左は奇数のみ。私の席は4列目の中央より少し右です。
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中は結構堂々たる造り。見回すと日本人は3~4割くらいと思われた。日本語も飛び交っていた。
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二階席の下の照明が素敵だ。
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■ 筋書

パンフレットは30元。日本語と中国語の台本があってそれぞれ5元と2元。また、縦が1m近い大きなポスターもあり10元。このポスターはお買い得。写真はホテルに戻って撮った筋書きと台本。
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■ あらすじ 

本来、20時間くらいの「牡丹亭」のうち7幕を選んで公演。パンフレットの中の解説を転記。


「牡丹亭」は、「還魂記」ともいい、明代の劇作家・湯顕祖(1550-1616)の代表作で、1598年頃に書かれました。中国の代々の役者によって、400年あまりも舞台で上演され、もっとも代表的な中国の伝統演劇の名作となっています。
物語は、南宋の時代、広東の貧しい書生の柳夢梅は、花園で娘と会う夢を見ます。同じ頃、千里も離れた南安府では、太守の杜宝の令嬢・杜麗娘が、「詩経・関雎」の一章を読んで、過ぎ行く春の空しさに胸を痛め、独り身を悲しんでいました。召使の春香に伴われ、春の花園に遊んだ杜麗娘は、園から戻り、夢にまどろむと、夢の中で柳の枝を手にした若者と出会います。二人は、花園の牡丹亭のほとり、太湖石のもとで結ばれます。春の夢から、ふと目覚めると、若者の姿はなく、杜麗娘は恋心を募らせて、病となり、日に日に痩せ衰えていきます。杜麗娘は、自らの絵姿を書くと、詩を書き添え、柳夢梅との縁を暗示するのでした。
杜麗娘の病は、いよいよ篤く、そぼ降る雨に月影かすむ中秋の夜、杜麗娘はいまわの際に、自らの絵姿を太湖石の下に埋めるように春香に言いつけ、母には自分を花園の梅の木の下に葬ってほしいと頼みます。杜麗娘は、薄れていく意識の中で、夢の中の恋しい人への思いを語りかける幻想とともに、はかなくこの世を去るのでした。
その後、金の兵が南に攻め込み、杜宝は朝命により辺境を守るため、一族とともに移り住みます。柳夢梅は、科挙の試験のため都に向かう途中、杜家の屋敷跡に宿を取り、庭の太湖石の下から杜麗娘の絵姿を見つけ、自分がかつて会った人が現実にいたことを知ります。昼に夜にと絵姿に語りかけるうちに、ついに花の神を感動させ、杜麗娘はこの世に蘇って、二人は晴れて結ばれるのでした。
このたび上演される中日版「牡丹亭」は、原作55編のから「游園」「驚夢」(「堆花」)「写真」「離魂」「叫画」「幽媾」「回生」を選び、この7編を通して、春の思いに戸惑う杜麗娘が、恋心を追い求め、生きては死に、死してはまた生き返るロマンチックな物語を描き出し、皆様にお届けします。

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■ 補足・感想等

フィナーレのカーテンコールがあった。主役の兪玖林さんと玉三郎さん。脇役で一番拍手があったのがちょっと道化役で舞台監督の呂福海だった。
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ところで休憩時間だが」「写真」「離魂」「叫画」の間に15分、10分入り、さすがに連続の休憩にはざわめきが起こった。理由がよくわからないが、間合いとしてまずいと思う。

終演後は雨がしとしとと降っていて急いでホテルに駆け込んだ。
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■ チケット入手顛末記+ホテル予約

2週間前に出張が決まったので、大急ぎでチケットを手配開始。まずは玉三郎の公式HPから中国の北京夢花庭園文化傳媒有限公司の日本語問い合わせ(上海)に電話を入れる。良い席があるということで申し込みを始めた。住所は東京といったとたん、日本からは電話では受付けられないとのことでWEBで申し込めとのこと。直前だからだろうか。アドレスwww.shwalker.comを教えてもらって申し込もうとしたら、賛助会員の申し込みしかない。
580元のチケット+特性スチール写真+パンフレットで1000元とある。
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価格・席表が検索で出てこなかった。JALパックの中国・昆劇鑑賞ツアーを調べていたら席表があった。
        黄色: 1,280元 (第一カテゴリー)
        赤色:  880元 (第二カテゴリー)
        桃色:  580元 
        緑色:  280元 
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580元の席は両サイド。JALパックでは第一、二カテゴリーのみということなのでこれは第二カテゴリー(赤)の前の席を手に入れようともう一度電話するも埒が明かない。しょうがないので現地のスタッフにお願いしたら簡単にチケットは取れた。
ちなみに、JALパックのHP。実際にはJTBが取り仕切っているようだった。
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JALパックの「ご宿泊ホテル」が「オークラ花園飯店」とあり劇場と「道路を挟んで向かいにある」とのことなので格安レートを探す。日系ホテルなので高いがそれでも朝食付きで12,040円(約900元)というのを探して予約。中国でも探しても同じ価格だったといっていた。


[観劇・コンサート]
by AT_fushigi | 2010-01-20 00:42 | 観劇・コンサート | Comments(0)
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