世界遺産バンスカー・シュチャヴニツァです。名前がとても覚えにくいです。日本語Wikipediaの記事も短く、余り知られていないようです。 「中世からハンガリー王国における金、銀の鉱山の町として、14世紀の地震の被害や、トルコとの戦いの前線の街であったことなどの歴史をもつが、鉱山の町として繁栄した。 1627年には火薬による採掘がはじめて行われ、1762年にはマリア・テレジアによってヨーロッパ初の鉱山学校がこの地に設立された。鉱業生産は18世紀の半ばに最盛期を迎え、1782年には4万人ほどの人口のハンガリー王国で3番目の都市となった。 19世紀の後半から鉱業生産は衰退を始めた。」[Wikipediaより] 朝は良い目覚めでした。寝る前のお風呂と部屋の暖房も気持ち良くゆっくり寝ました。 ホテルからの景色です。 ホテルを出て町を歩きます。 昨晩は霧雨が降り暗かったお空も今日は晴れました。 「Hotel Grand Matej」も明るいピンクに輝いています。 昨晩行ったレストランです。 少し登ると像が立った角があります。教会があります。中で ここを登ると有名な鉱山学校があります。 出版社Wileyにこういう記事がありました。今年が鉱山学校250周年だそうです。 http://www.wiley.co.jp/blog/pse/?p=10105 ===== 引用 ===== この地に、マリア・テレジアの援助によって鉱山学校が創立されたのは今から250年前の1762年のこと、これが世界で初めての工科大学となりました。最初に設立された化学・鉱物学部には、オランダのライデン出身の植物学者ニコラウス・フォン・ジャカン(Nikolaus von Jacquin)が学部長として招かれました。ジャカンは講義と実験の融合を図り、同時代のラヴォアジェから「実験に基づく化学教育の創始者」として認められたそうです。この鉱山学校は、パリのポリテクニークをはじめヨーロッパ各地に設立された工科大学の先駆的存在となりました。 バンスカー・シュチャヴニツァが科学史に「世界初」として名前を残したのは、それだけではありません。鉱山学校は、1786年に近隣のSklene Tepliceで世界初の科学国際会議を開催、これにはラヴォアジェも出席しました。この会議では、世界初の国際学会となる”La Société de la Exploration des Mines”も創設されました。 スロヴァキア化学会は今年、このような歴史的意義を持つ鉱山学校の創立250周年を記念する催しを行うそうです。 ===== 引用終 ===== 入口の門です。 門の上の紋章です。オーストリア帝国の紋章グリフォンでしょうか。 階段を上ると学校の記念碑があります。1763-1963とあります。 記念碑のある壁の両サイドにある階段を上がると大きな建物が迫ってきます。 上がった所の灯にも歴史を感じます。 緑豊かな敷地内に教室が並びます。 階段を戻って歴史ある学校を後にします。 鉱山学校からの下り道で教会の向こうの山の上に新城(Nový zámok)が見えました。 町を通る街道を登ります。両側にドイツ。オーストリア風の大きな建物が並んでいます。 バス停に観光案内地図がありました。 聖カタリナ教会。1491年建立。 中に入れます。入場料は安かったのですが失念しました。 豊かな時代に建てられたのでしょうか。装飾品が豊かでした。 教会の側を通って町のメイン広場に向かいます。 三位一体広場(Trojičné námestie)です。ここに大きな三位一体の柱(Holly Trinity column)が立っています。聖カタリナ教会に呼応して14世紀から15世紀に建てられたもので当時の栄華を偲ばせます。この塔はPlague Columnともいわれているので14世紀の地震とも関係あるのかもしれません。 この広場には鉱山博物館やInformation Centerがあるようですが朝なので静かで人も少なかったです。また、居酒屋やホテルもありました。 広場を登って振り向いた所。柱の後ろ姿です。 広場の上から左手に回ると旧城に行く細い道がります。 旧城(Starý zámok)です。元教会で中世にトルコ人の侵入に備えるためにお城に作り替えられました。 お城から町に下りる途中にお花屋さんがありました。 道の反対側の福音派教会です。 少し降りたところで面白いレリーフを見つけました。由来は分かりませんでしたがバンスカー・シュチャヴニツァを紹介した物のようです。 鉱山の支配者たちでしょうか。 マリア・テレジア、そして鉱山学の先駆者たちでしょうか。 最後にサラマンダーが金をくわえています。火で錬金したと言うことでしょうか。 これは面白いレリーフでした。 ホテルに戻りチェックアウトして車で新城に向かいます。街道沿いに上ると5分で到着です。歩いても15-20分ではないかと思います。 駐車場から5分上ると6階建て、4つの塔の白いお城に着きます。 中は博物館と展望台となっています。有料だったので止めました。 丘からの眺めで十分です。 この先に昔の鉱山の坑道を歩くオープンミュージアムもあるのですが坑道1.5kmと聞いてすぐにあきらめる弱い家族でした。実際には余り興味が無いと言うところです。 ここから山を抜けハンガリーに向かいます。 バンスカー・シュチャヴニツァ散策地図(ダブルクリックで拡大) [2012.08.14] 次へ(第六日目-ハンガリー・ホッローケー散策) [目次]
by AT_fushigi
| 2012-10-28 20:51
| 出張・旅行
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