中欧家族旅行2012年08月-第十日目-チェコ・プラハ、ミュシャ博物館とユダヤ人地区



次のテーマは「ミュシャ」です。ミュシャが大好きで、カレンダー、少しですが複製の作品を持っています。また、「カメラのドイ」の創業者土井君雄氏の収集を展示している「堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館」にも出かけました。訪問記はこちら
そして、プラハのミュシャ博物館は憧れでした。

簡単にミュシャにふれます。アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha、1860年 - 1939年)はモラビア(現在のチェコ)に生まれ、25歳の時パリに出て35歳で女優サラ・ベルナールの芝居のために作成した「ジスモンダ」のポスターが出世作となります。そしてアール・ヌーヴォーの旗手としてポスター装飾パネル、挿絵などで大成功します。
そして1910年、50歳で故国チェコに戻り、20年の年月を掛けてスラブ民族の歴史を描いた連作「スラヴ叙事詩」を制作します。
しかし、ナチスの侵攻により愛国心を高めるという理由で逮捕され拷問を受け1939年に亡くなります。

沢山の作品がありますが2つ、黄道十二宮と桜草を紹介します。
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ミュシャ博物館(Muchove Muzeum)はミュシャの孫によって創立されました。HP(http://www.mucha.cz/)から引用すれば
===== 引用 =====
ミュシャ博物館は世界に知られ名を馳せたセセッションを代表する巨匠アルフォンス・ミュシャ(チェコ語読みは"ムハ")の生涯とその作品を展示 する 世界初の博物館です。
油彩画、素描画、パステル画、彫刻、写真、そして作家個人の縁の品から構成される約 100 点のセレクションは、19 世紀パリの伝説的女優 サラ・ ベルナール に捧ぐかのポスターの名立たる作者の二つとない世界観へと導きます。
===== 引用終 =====

ヴァーツラフ広場から徒歩で直ぐのところにあります。
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入ると受付にミュシャに似た婦人がチケットを売っていました。家族できっと血がつながっていると話しました。創立した孫かもしれないと話ました。
入場料は180コルナでした。ちなみに中は撮影禁止でした。
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内部は思ったより狭く作品がいくつかのコーナーに分けて展示してありました。何と言っても大きなポスターには圧倒されます。実物の迫力です。
しかし、狭いので展示物が少なく欲求不満tなります。日本での展示会の方が多くの作品を見ることが出来ます。
来たと言う事実とミュシャの面影のある婦人を見たことで満足しておきましょう。

そうそうSHOPで複製を買いました。
窓に作品が置いてありました。
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旧市街広場を抜けてユダヤ人地区、ヨゼフォフ(Josefov)に向かいます。

途中の町並みです。
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エステート劇場(Stavovské divadlo)、若草色が目立ちます。
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そこに一瞬ぎょっとする銅像があります。衣服だけで人を表現すると言う試みでしょうか。
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作者はアンナ・クロミイ(Anna Chromy)、作品名「COMMENDATORE」とあります。Wikipediaを引用します。
===== 引用 =====
チェコ共和国ボヘミアのチェスキー・クルムロフに生まれ、オーストリアに育ち、フランスで暮らしイタリアで創作活動を行なっている。(中略)
クロミイの最も有名な作品は「良心のコート」、「ピエタ」、あるいは「騎士長」 (Commendatore) として知られる空っぽのコートであり、これらはオーストリアのザルツブルクにある大聖堂 (Salzburg Cathedral) 、プラハのエステート劇場、アテネの国立考古学博物館などで見られる。 現在、クロミイはカッラーラにあるミケランジェロ洞窟内で200トンの白い大理石のブロックを彫り刻んで「コート」を高さ4メートル以上の礼拝堂に仕立てる作業をしている。
===== 引用終 =====

ユダヤ人地区:ヨゼフォフ。
歴史を紐解くと、10世紀にはユダヤ人が住み始めていたようです。後で見る旧新シナゴーグの遺構調査の結果、11世紀にはそこにシナゴーグがあったということです。
1215年のユダヤ人法でキリスト教徒との隔離と金融を背景にした保護が始まります。
1389年には黒死病流行を端に発したユダヤ人虐殺が起こります。3,000人以上が殺されます。
16世紀後半の神聖ローマ皇帝・ボヘミア王はユダヤ人を保護し、特にルドルフ2世の時代に繁栄しヨーロッパ最大のゲットーを形成します。ルドルフ2世はユダヤ人商人モルデハイ・マイゼルを重んじマイセルはゲットーにシナゴーグ、墓地など様々な施設を作ります
17世紀にはいると迫害が始まりマリア・テレジアでピークとなります。しかし、その息子ヨーゼフ2世は飴と鞭の同化政策を取りこの地区がヨゼフォフ(Josefov)と呼ばれるようになります
1848年の最初のオーストリア憲法の制定によりユダヤ人は居住と移動の自由を得て、富裕層が出ていきヨーゼフォフは荒れ果てます。
1890年頃に、不衛生となったヨゼフォフの再開発が始まりユダヤ人市庁舎と6つのシナゴーグと旧ユダヤ人墓地以外は取り壊されてしまいました。この時パリで流行っていたアール・ヌーヴォー建築の建物が並べられたパリ通りが造られたとのことです。
この後ナチスの悲劇が起こりますがヒットラーは“絶滅した民族の博物館”としてこの地区を保存することにした為今でも当時のままの姿で残っているのです。

さて、ブランド店が並ぶパリ通りを進みます。ちょっと行きすぎて戻ります。
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丁度結婚式を挙げたと思われるカップルが馬車で通りました。
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旧新シナゴーグ(Staronová synagoga)です。1270年ごろに建てられヨーロッパの最古のシナゴーグだそうです。16世紀に拡張されたため古くて新しいという冠を頂くことになります。時間が遅くて中に入れませんでした。
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側面の入口にダビデの星がはっきりと刻んであります。
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この反対側にチケット売り場があります。5つのシナゴーグやユダヤ人役所、墓場に入れるチケットなどがありますが、私達が行った時は閉まっていました。旧新シナゴーグが大人200コルナ、フルセットが480コルナと読めます。
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角に時計台があります。下の時計はヘブライ語かなのかで上の時計と比べると分かりますが鏡対称になっています。つまり、普通の時計とは逆回りに回っているのです。
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ここから東に小路がありユダヤ人役所(Židovská radnice)と旧ユダヤ人墓地(Starý židovský hřbitov)に通じています。途中左手にに路上の本屋の屋台が見えます。
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ユダヤ人役所(Židovská radnice)は先ほど出たマイセル(Maise)lにより1577年に寄進された建物です。
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側にユダヤ人墓地の門扉があります。旧ユダヤ人墓地は15世紀に造られました。現存する墓石は1万2000個だそうですがユダヤ人は何層にも土をかぶせながらお墓を作るそうで、多い所で12層あるので10万人近い人のお墓があるのではないかと言われています。
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他のシナゴーグは余り興味ないので旧市街広場に向かいます。その前にビールです。旧新シナゴーグから階段を上がってパリ通りに出たところに路上にテーブルを出している感じの良いレストランがあったので入りました。
「Pravda」
-- Address: Parizska 17, Josefov, Prague, Bohemia 110 00 | Map It
-- Phone: 222-326-203
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ビールや料理は美味しかったのですがサービスに時間が掛かり過ぎるのんびりしたお店でした。名前からしてサービスは社会主義国のお店と言う感じでしょうか。
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[2012.08.18]

次へ(第十日目-チェコ・プラハ、旧市街広場、天文時計など)    [目次]

 
by AT_fushigi | 2013-08-21 10:33 | 出張・旅行 | Trackback | Comments(0)
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