家族旅行2013年08月-北米-グランドサークルー第二日目-フーバーダム



ラスベガスの朝です。
昨晩は遅かったので朝はゆっくりです。
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朝8時なのに既に眼下のホテルのプールには陽のあたる所に日光浴や水浴を楽しむ人がいます。
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ホテルをチェックアウトしようとすると大きなホテルのことレセプションには大勢の人が行列を作っています。困った顔をして見回すとiPadを持った女性が近づいてきて領収書をe-mailで受け取るので良ければiPadで清算できると言うのでお願いしました。5分くらいで清算し駐車場へ。

昨晩の夕食が遅かったので、ブランチを途中のドライブインでもということで出発です。
ラスベガスの市内を抜けボルダーシティ(Boulder City)に入り端、娘が「A&Wだ」と。そこで遅い朝食にします。と言ってもハンバーガーです。
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写真のシボレーが私達の車です。フルサイズという普通サイズの2.5Lです。サスペンションが柔らかいのとパワーが無いのに驚きました。
閑話休題
沖縄で食べたことがあると言う娘のお勧めのバーガー・セットをオーダーしました。飲み物はやはりお勧めのルートビアです。
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テーブルには誰もいませんでしたが後からフランス語を話している親子が入ってきました。写真を取っていたので観光客でしょう。
地元の人らしいお客はドライブスルーかテイクアウト("To-Go"と言う)です。
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さて、A&Wを出て少し行った所にスーパーがあったので一週間分のお水やらお菓子やらを買って一週間のグランドサークルの旅も準備万端、出発です。


ボルダーシティーを出てしばらくすると湖が見えてきます。フーバーダムによって出来たミード(Mead)湖です。
間もなくフーバーダムへ案内板が出てハイウェイを降ります。この道は片道1車線ですが昔の国道93号線(US-93)です。今の国道93号線は立派な橋が掛かる真っ直ぐなハイウェイですが、昔はここからフーバーダムに下りて、ダムの上を通り、また上ると言う交通の難所でした。つまり、昔の国道93号線は今は観光道路というわけです。
ところでダムはフーバーダム、大統領はフーヴァーとWikipediaでも違う記述をしています。私は子供のころから慣れ親しんだフーバーダムを使います。大統領はフーヴァーです。

案内に従って進むと何とセキュリティチェックがありました。停車し窓を開けると係官が窓からのぞきます。パスポートを提示しようとすると行けと言う指示です。HPによれば9.11の後に取られた処置だそうです。それによればラゲージ(大型荷物)を積んだバスは通れないようです。

ヘアピンカーブを降りるとダムが見えます。ダムの上は道路になっていてそれを渡ります。ダムを過ぎて少し上った所に無料駐車場があったので止めました。
ここからダム湖の近くの崖の上まで歩きます。ダムの湖側が良く見えます。
ダムの中心から向こうがネバダ、こちらがアリゾナ州です。4つの塔は取水塔(口)だそうです。
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Wikipediaで完成当時のダムの写真に底からそびえる取水塔が写っています。
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ダムの後ろにコロラド川を堰き止めたミード湖が細長く続いています。
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ダムまでここから歩いても良いのですが結構距離があるのと暑かったのでダムの側にある有料駐車場へ。ネバダ・アリゾナ両側にありますが家族の希望でにお土産屋があるネバダ側の駐車場に入れました。駐車料金は7ドルでした(これはアリゾナ側も同じ)。

まず駐車場を出ると落成記念のモニュメントがあります。ノルウェー生まれの米国に帰化した彫刻家Oskar J.W. Hansenの作品です。長い羽根を持った2人の像と国旗掲揚ポールです。
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横断歩道を渡ってダムの湖と反対側を歩きます。風が強いので帽子や持ちモノが飛ばされないよう注意が必要です。
高圧電線鉄塔の勇壮なこと。
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水圧に耐えているダムが見えます。高さ221m、長さ379mだそうです。底の一番底の部分の厚さは200mだそうです。
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ダムの中央辺りに下に降りるエレベータがあります。そこにはフーバーダムのプレートがあり、歴史などを刻んだプレートもありました。
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ダムの上から下流を見ると発電所や放流口が底の方に見えます。
また、911の後セキュリティーと交通難所の解消を目的に造られたのが前方の美しい橋、Mike O'Callaghan-Pat Tillman Memorial Bridgeです。日本の大林組が受注したとのことです。ちなみに、安全のため橋を通る車からはダムは見えない設計になっているそうで、後で通りますが実際見えませんでした。橋からダムを見るにはセキュリティポイントの裏から橋に上り、橋を歩いて行くことで可能だそうです。
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取水塔に取りつけられた時計が見えます。太平洋標準時間(PST)のネバダと山岳地帯標準時間(MST)であるアリゾナのです。面白いのはネバダは夏時間を取っているのにアリゾナは取っていないので1時間違う標準時間なのに同じ時間を指していることです。もちろん夏時間が終わればネバダ時間は1時間戻され、1時間の時差を生じます。つまり、ダムの中央で時間が1時間違うことになるのです。
分が違うのは御愛嬌というかアメリカらしい大雑把さです。
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ダムの上を端まで歩き、反対側を戻ります。
駐車所に着くとお土産屋に。
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さて、これは何でしょう。駐車場の岩にあったオブジェです。ではなく、噛んでいたガムを皆が貼り付けていったのでしょう。色とりどりなので芸術品のようです。
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フーバーダムですが、私が小学校の頃はニューディールの象徴として習た記憶があります。ニューディール政策はフーヴァー大統領(任期1929年3月4日~1933年3月4日)と間違えそうでした。
実はこれは嘘なのです。ルーズベルト大統領(任期1933年3月4日~1945年4月12日)はこのダム建設を支持し開所式にも出席しましたが彼が描いた政策にはフーバーダムはありませんでした。テネシー川のプロジェクトと勘違いされたのではないかと言われています。

フーバーダムは洪水被害をたびたび起こす暴れ川コロラド川の治水と水と電力の利水の両面から1900年ごろから計画されました。1902年にロサンジェルスの電力会社の提案の中に現在のフーバーダムの位置も含まれていました。しかし当時の技術では遠くまで電力が遅れず計画倒れに終わります。その後米国内務省開拓局が今より上流のBoulder Canyonにダムを作ることを検討する中、現在のBlack Canyonが候補として有力となります。そして、1922年に何故か「Boulder Canyon Project」として提案されます。
1927年のミシシッピーの洪水や1928年に入ってのSt. Francis Damの崩壊など起きる中1928年暮れにクーリッジ大統領は「Boulder Dam Project」にサインします。1931年にSix Companiesという6つの会社の共同体が受注し工事が始まります。
契約に従いダム工事の労働者の町が造られます。それが今のBoulder Cityとなります。
難工事の末1935年にルーズベルト大統領を招いて落成式が行われ、1936年に政府に引き渡されました。112人の犠牲者と言われています。

さて、このダムはフーバーダムと呼ばれていますがこの裏には物語があるのです。
1928年の認可が下りた時は「Boulder Dam」と呼ばれていました。1930年にウィルバー(Wilbur)長官が現地を訪れた際、大統領の名前を取ってフーバー(Hoover)ダムと呼びこれが名称として使われるようになります。
工事が始まって間もなく1933年の大統領選でフーヴァーが破れルーズベルト大統領になるとイッキス(Ickes)長官は「Boulder Dam」と呼ぶよう命令を出します。1935年のルーズベルト大統領も出席した開所式では「Boulder Dam」と呼ばれました。
しかし、実際には両方の名前が使われました。
フーヴァーは大恐慌の政策で失敗しましたが退任後、特に第二次大戦での政治活動は評価され遂に1947年フーバーダムの名称が議会で承認されたのでした。

このダムは完成当時は世界の第2位の大きさを誇っていましたが今はもっと大きなダムが建設され20位以下になっています。しかし、このダムは大型ダムの先駆けとなったダムでニューディール政策のテネシー川流域開発公社(TVA)の成功へと繋がります。
このダムの貯水量は約352億トンで、日本語Wikipediaによれば日本中のダムの貯水量を集めても250億トン、琵琶湖が280億トンというのだからその量のすごさが分かります。

お土産を買ってグランドキャニオンへの道を急ぎます。来た道を戻り新しい国道93号に乗り、先ほどダムから見たMike O'Callaghan-Pat Tillman Memorial Bridgeを渡ります。

フーバーダム地図。ダムの東西の端の近くの駐車場は$7、他は無料です。
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[2013.08.10]

次へ(第二日目-ルート66の町、セリグマンとウィリアムズ)    [目次]

 
by AT_fushigi | 2013-09-02 03:41 | 出張・旅行 | Trackback | Comments(0)
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