日々徒然-2016.05.29ー健全な食品


健全な食品という言葉が正しいのかどうかもわからずに感覚で使っています。気持ちは安全な食品と似ていますが、路地の野菜や広々としたケージで育った鶏の肉や卵、近海や遠洋で獲れた天然ものの魚などです。

オランダに住むことになったとき(1980年後半)、飛び立つ成田空港で「オランダの豚肉は安全性に問題があるので食さないように」という内容の大きいパネルがあってビックリしました。成長を促すためにホルモンの大量投与が問題となっていました。今でも「オランダ人が大きいのは成長ホルモンを投与した家畜の肉を食べているからだ」ととんでもないことを言う人もいます。オランダの北部の民族はもともと背が高いです。また、現在はホルモン使用は厳しく制限されています。(米国食肉では規制が緩く問題のようです[wikipedia]。)

米国に住んでいるときは安い肉は食べるなと言われました。米国では食肉パッカーと言われる生産者から牛豚鶏を購入し消費者に届けるまでのサプライチエインをビジネスとする会社が業界をほぼ独占しています。消費者にとっては安くて安定した食肉供給源となっています。その陰で泣いているのは生産者と言われています。収益性などが重視され、多くは委託生産で規模がないと要求コストを達成できないので投資資金を借りて...そしてお決まりのコースでその会社にがんじがらめに締め付けられているそうです。密度の高い飼育となり病気や寄生虫での大量死を避けるため薬の投与や餌の種類など決められいると聞きました(例えばこの記事)。本当なら、これで安心安全な生産ができるでしょうか。
安全性に疑念があるようなのですが米国で大きな騒ぎになっているように見えません(私の知らないところで問題になっているのかもしれません)。ひょっとしたら一部の人が煽っているだけなのかもしれません。しかし、米国肉の問題を指摘した記事は多くあり、私は不安に思っています。なので、米国牛を使った牛丼やほとんどが米国産の牛タンには抵抗があります。

さて、最近気にしているのが魚の養殖です。餌の味がするといってその不味さを言う人もいますが、私が気にしているのは安全性です。特に私が食べないのは養殖サーモンです。特に生サーモン、お寿司のサーモンは避けています。子供のころは天然ものだったのですが寄生虫がいるので生では食べてはいけないものでした。養殖で安全と言っていますが、最近、疑問が投げかけられています。
問題は抗生物質・殺虫剤の大量投与などサーモン魚肉自体と養殖による環境汚染です。最近スマホに配信されてきたチリサーモンの恐ろしい記事を見て愕然となりました[記事]。それに追い打ちをかけるようにナショナルジオグラフィックの記事も[記事]。
この問題はチリだけなのでしょうか。ノルウェイやカナダの養殖場はチリほどひどくはないものの本質的問題は同じです。低コストの餌、収益確保のための密度の高さ、密度が高く病気になりやすいための抗生物質と全滅の危機となる寄生虫を殺す殺虫剤。いくら管理されているとはいえ、私はとても食する気になりません(この記事参照してください)。この記事によれば、ピンクのサーモンは養殖と考えていいようです。写真左が養殖、右が天然です。安い餌で脂っこくなり、このような色になるとのことです。たしかに安いすし屋で出るサーモンはこんな色をしています。
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いずれの場合も、法律的に問題ないのでしょう。また、食品として問題ないと考える人も多いと思います(こういう記事もあります)。安い牛肉が食べることができてうれしい人も多いと思います。ただ、私は不安があるので避ける慎重派です。
地産地消とか生産者記載の食品がブームですが、こういう事を大切にしています。野菜は極力野菜ポストや農協直販所、信頼できる八百屋で買うようにしています(安売りのチェーン八百屋は避けます)。スーパーでは生産地などを気にして買います。
先日、木曽の宿を決めた時も「野菜にこだわっている」という記事が決める一つの要素になりました。
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問題は牛肉です。豚肉や鶏肉は生産者などが分かっている日本産の安全なものを入手できます。しかし、和牛は高くてなかなか手が出ません。ビーフカレーやビーフシチューなどはオージービーフの安全なものを選んでいます。
しかし、オージーも問題ないわけではありません。EUや中国は成長ホルモンの使用した肉の輸入を禁止しています。ロシアがオージービーフをホルモン残留を理由に輸入禁止にしたのは衝撃でした。しかし、日本は基準値以下なら輸入可能です。日本には成長ホルモン使用の牛肉が輸入されているのです。
タスマニア政府は成長ホルモンの使用を禁止しているのでタスマニア産なら安心です。また、自社農場を所有し安全な牛肉を輸入しているところもあります。このように、自分で選んで買うようにしないと安全、健全な食品は手に入りません。安全性を重視した生協を利用する方法もあると思います。私はある理由で利用していませんが、現在は多様な生協があるようです。

TPPがどう影響するかわかりませんが、農業・漁業をビジネスととらえる人たちが増えることは確実で健全な食品を手に入れるには自分で工夫しなければいけない時代になったと思います。
また、自然食品の店とか、インターネットで健全な食品を手に入れる組織が形成されています。しかし、多くは関心がありそういう食品を欲する人だけが参加しています。もっと、一般の人が容易に入手できるようにならないものかと考えます。例えば難しそうですが健全さを示す度数表示などです。健全さを選べるようにすることが大事だと思います。

追記(蘊蓄):アトランティックサーモンはほぼ100%養殖である。そしてマスである。
アラスカではサーモンの養殖は禁止されており、アラスカサーモンは天然ものしかない。生で食べるときは注意。
キングサーモンは北太平洋だけ(ニュージーランドに移植されたとの話もある)。スモークサーモンはアラスカで買いましょう。時々アトランティック(大西洋)キングサーモンという表示があって笑ってしまう。


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by AT_fushigi | 2016-05-29 15:01 | 日々徒然 | Trackback | Comments(0)
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