中国滞在2016年ー旅情報ー南普陀寺 (II)



さて、お寺の伽藍を見学です。

3つの仏殿と法堂が一列に山の南面を駆け上る形で配置されています。山門に近い方から(南から)、天王殿、大雄宝殿、大悲殿、蔵経閣(法堂)です。寺の案内図です。
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狛犬ならぬ、石獅と石象で守られた、天王殿に向かいます。ちなみに、象は男の子でした。現在の天王殿は1925年に建て替えられたものです。
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中国では清時代から建物を守護する様々な獣などが装飾されるようになりました。紫禁城など高い地位の建物ほど多く装飾されています。天王殿の屋根にも獣などの装飾があります。
装飾は一定の決まりがあります。一段と高い屋根の、日本だと鯱があるところに、口を開けた龍が2頭向かい合っています。正吻と言います。鯱同様火事から建物を守ります。
そして、普通は下の屋根の四隅に鳳凰に乗った仙人を先頭に獣などがならび、先ほどのより小型の龍あるいは龍頭が最後尾です。仙人の像を仙人騎鳳、獣たちを脊獣あるいは走獣、龍を傍吻といいます。
天王殿では仙人騎鳳、脊獣と傍吻が2段目の屋根の上に置かれていて、四隅は波の様な模様が施されています。清の初期でまだ様式が定まっていなかったのでしょうか。(写真を撮ったときは仙人騎鳳が写っていると思ったのですが分かりにくいですね、後日再訪して撮り直してきます)
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天王殿の左の門が入口です。入場無料でした。中に入ると金色に輝く弥勒菩薩が中央におられ、両脇を四天王が固めています。多くの人が菩薩の前に跪いて拝んでいました。弥勒菩薩は手で触れることができないようにでしょうか、ガラスの箱に収められており、写真も反射で儘なりません。菩薩の背面にも少し小さい金色の仏さまが並んでいました。黄金色の仏像は信者である華僑の財力を示すものでしょう。
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天王殿を抜けると大雄宝殿です。この伽藍は1926年に建てられたものです。中には阿弥陀仏、観音菩薩、大勢至菩薩の3つの金色の大きな立った仏像が収まっています。静かな心でお祈りくださいと書いてあったので内部の写真は遠慮しました。
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大雄宝殿の脇を通り抜けて裏に回るとご本尊ともいうべき観音様がいらっしゃる大悲殿です。1930年に大修理が行われたそうです。
この建物は八角形で三層構造です。ひさしは飛檐垂木で、屋根の角は摘まんだように、または、跳ね上がるように上を向いています。鉄釘は一切用いてなくそうです。
中には黄金に輝く千手観音菩薩(せんじゅかんのん)4体が収められています。正面は2手、他の3体は48臂です。正面から順に手を合わせました。
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法堂に上って撮った大悲殿の裏手です。
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大悲殿の裏の階段を上ったところに蔵経閣があります。正面の額に法堂(はっとう)と書かれています。法堂は講義を行うところです。建物は2階建てで1階が法堂、2階が蔵経閣となっています。2階には廊下があり、中には貴重なお経を保管しているのだそうです。
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蔵経閣まで上ると眺望を期待したのですが木々が多くて余り見えません。そこで、すぐに山に向かいました。法堂の右手に洗心池、そして、大きな岩に挟まれた階段があります。文字が彫ってあります。洗心池は小さな池で写真で左で人々が覗いているのが見えます。
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階段を上がると売店があり、休憩の場所のようです。振り返ると、大岩と法堂が眺められます。
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少し休んで山に向かいます。いくつか道があるようですが法堂に近い道を選びました。しばらく行くと名所でもある「佛」の金文字が見えてきました。
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記念写真を撮る人気の場所でもあります。人のいない隙間に写真を撮りました。
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さらに進むと和尚さんの仏塔がありました。仏塔はいくつかありタイなどのストゥーパが伝来したものです。
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山登りはここまで。台風の影響で先は危険なようです。残念。
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仕方ないので、右手方向に延びている道を進みました。すると、仏像などが積まれた洞穴がありました。おそらく家の仏像などを捨てるのは難しく、寺院に納めたものだと思われます。通った道にもう一か所ありました。
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ぐるり回って先ほどの休憩所に戻ってきました。その傍に仏塔が2つ立っているのですが(園通記念塔)、囲った奥の壁に模様が見えます。2頭の獅子と玉のように見えます。
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法堂に戻り、今度は左に向かいます。岩の間に急な階段が設けられています。
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上ると寺院がありました。「普照寺」です。南普陀寺の前の名称です。名前を残すためにここに移動したのか作ったのか不明です。
白い観音像が印象的です。ここでも熱心に拝む人々がいました。
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ここもこれ以上は立ち入り禁止ということで同じ階段を降りました。
帰りに山門を見ると厦門大学に隣接しているのが良く分かりました。右手に山門が見えます。
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中国も仏教国だったのだと知らされました。特に南普陀寺は華僑の信仰を集め、仏教教育の場として地位を確固たるものにしているとのことです。
私は中国の宗教に関してあまりにも知っていないことに気が付きました。インド発祥の仏教を日本に伝えたのは中国です。三蔵法師や鑑真など仏教関連、孔子の儒教や道教など一部を断片的に学習しただけでした。また、文化大革命で宗教を破壊したこととその反省や、最近、中国では仏教が広まってきていることなどはニュースで知っています。その歴史や現代の宗教はどうなっているのかなど機会があったら調べてみたいと思いました。

山門をくぐって、上って降りてくるまで約1時間でした。山頂近くまで行くとどれくらいかかるのでしょうか。また来て山頂付近まで上ってみたいと思います。


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by AT_fushigi | 2016-09-25 15:49 | 出張・旅行 | Trackback | Comments(0)
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