中国滞在2016年ー生活ー木に白いペンキ?冬の風物詩


中国では冬になると木の根元から1m位に広いペンキの様なものが塗られているのは出張の時などで昔から気が付いていました。また、ヨーロッパでも時々見かけました。しかし、理由は知りませんでした。冬なので乾燥を防ぐ防寒かなぐらいに思っていました。
ここ漳州でも11月に入ると「白ペンキ」を纏った木が目立ち始めました。そう、白いので目立つのです。
中国滞在2016年ー生活ー木に白いペンキ?冬の風物詩_c0153302_12380950.jpg

中国滞在2016年ー生活ー木に白いペンキ?冬の風物詩_c0153302_12381068.jpg


家族が調べておくってくれました。
中国からアクセスできませんでしたが、「大連雑学辞典」というホームページのコメント覧に回答があるそうです。下記はその部分の引用です。
http://huaihua.blog5.fc2.com/blog-entry-278.html

(1) 確かに防虫効果がある。
この白い塗料は主成分は生石灰、塩、「石硫剤原液」(これは不明)、動物油を混ぜて水で溶いたものが一般的な配合のようです。これを塗ると、虫が越冬のために樹皮に卵を産み付けるのを防止できるらしいです。
(2) もう一つの効用--樹皮の日焼けを防ぐ。
冬は乾燥していることもあって樹皮が日焼けし易いらしいんですが、白い塗料は日光を反射するので日焼けを防げるということのようです。
」「遼寧省営口市在住」さん

<「石硫剤原液」(これは不明)>は、たぶん「石灰硫黄合剤」ですね。この農薬は薬害が出るため冬しか使用できないもので日本では1~2月に20倍で薄めて使います。強アルカリで目に入ったら下手すると失明しますよ。
」「はくらくてん」さん

主幹を白くするのは幹を凍害から守るためです。 日中、日の光が当たり、幹の温度が上がり樹液を通し、 夜には幹の温度が下がると、樹木の内部で凍結し、そこから壊死します。 桃には良くやる手法です。
」「農家」さん

「石灰硫黄合剤」というのは臭いし強力なアルカリと怖い農薬ですが、Wikipediaによれば昔は日本でも広く使われていたそうです。上手に使えば効果があるということでしょう。
この「白ペンキ」は虫が卵を産む時期を外れたか、寒さに強いので薬剤散布で済んだのか、農薬がきつくて木が弱るためか10月のスーパー台風上陸で倒れた木や新しく植えた木には施してありません。
中国滞在2016年ー生活ー木に白いペンキ?冬の風物詩_c0153302_13013898.jpg


とにかく、使用方法を間違えれば有害となる薬剤が塗ってあるので近づかないのが良いでしょう。きつ匂いもするので近づく人もいないでしょうが。

[2016.12.25]     中国滞在記 目次へ

by AT_fushigi | 2016-12-25 13:08 | 出張・旅行 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< 日々徒然-歳時記-百度のDoo... 中国滞在2016年ー生活ー「休... >>