エアライン評価


今月の出張でターミナル2の本屋さんで「エアライン&ホテル全評価」というのが目に入りました。山のようにこの雑誌、週間ダイアモンドが積んでありました。
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場所柄売れるだろうなと思いながらキャシャーに行くと「これは古い雑誌ですがよろしいでしょうか」という。見ると10月27日号です。5,6ヶ月前の号です。いまさらやめる気も無く買いました。
このブログを読んでいただいている日本人の方は読んでいらしゃるかも知れませんね。

エアラインの評価に興味がありました。この対象は日本に乗り入れている航空会社49社のみです。今回問題となっているサウスウェストなどは含まれません。
(下記数字は正確に転載したつもりですが誤って転載した可能性もあります。また、計算も同様です。ですので、「週間ダイヤモンド」にて確認しないで引用などされぬようにお願いします。)
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ランキングですがまず「安全度」。安全度は事故率、保有年数、最新型保有数割合、利益率です。
上位5社は(1) エミレーツ、(2) バンコクエアウェイズ、(3) 海南航空、(4) フィンエアー、(5) アシアナです。新しい会社は事故率などが低いので上位に入ってしまいます。

問題はワースト。ワースト10は(1) ウラジオストック、(2) ミア・モンゴル、(3) ガルーダインドネシア航空、(4) パキスタン、(5) アエロフロート、(6) エア・ニューギニア、(7) アメリカン、(8) アリタリア、(9) 中華航空、(10) ユナイテッド。これらは出張では乗ってはいけないような気がします。ウラジオストック、ミア・モンゴル、ガルーダ、中華は事故率でXです。
アメリカンとユナイテッドそしてアリタリアが入っているのがもっともらしいです。3社が目立って点が低いのは機材の保有年数です。機材が古いのです。ポテンシャルとして事故のリスクがあるということでしょう。

さてANAとJALですが49社中それぞれ9位、35位です。JALも機材が古いことが問題です。

次は「満足度」。1万人に「最も満足した/不満足な海外のエアラインは?」と聞いたそうです。ですから数字には気をつけなければなりません。だって搭乗していないといけないわけですから。
例えば満足度No.1はシンガポール航空731です。これは皆が納得するところでしょう。ところがNo.2はキャセイ168、No.3はノース147です。ところが不満足度No.1はノース816です。

「満足度」上位10社のうち満足が(満足+不満足)の60%超えているのは
(1) シンガポール航空 731/58 --> 93% (満足/不満足、満足の割合)
(2) ヴァージンアトランティック 117/22 --> 84%
(3) カンタス 113/58 --> 66%
(4) ルフトハンザ 108/67 --> 62%
です。私はカンタスに乗ったことはありませんが妥当な評価だと思います。(繰り返しますがANAとJALは含まれていません)

逆に不満足といわれた航空会社上位10社で満足が(満足+不満足)の30%超えているのは1社もありません。満足度の低い順に並べてみました。
(1) 中国国際航空 1/220 --> 0%
(2) アエロフロート 1/151 --> 0%
(3) 中国東方航空 5/340 --> 1%
(4) 中華航空 10/375 --> 3%
(5) ガルーダインドネシア航空 15/185 --> 8%
(6) 大韓航空 65/586 --> 10%
(7) アメリカン 34/207 --> 14%
(8) ノースウェスト 147/816 --> 15%
(9) ユナイッテド 84/408 --> 17%
(10) コンチネンタル 52/153 --> 25%
やはり、一目瞭然、極東地域と米国系の評判が悪いようです。

極東で気になるのは
キャセイパシフィック 168/144 --> 54%
エバー 22/32 --> 40%
アシアナ 47/114 --> 29%
でした。

おそらく、ANAとJALを入れるとこの2社の比率が増えて統計にならないのでしょう。
というわけでANAとJALの比較が続きます。国内企業社長の支持比較です。

圧倒的にANAの勝ちです。サービス9項目全部でJALは40%以下の支持しか得られていません。CAの接客対応が最低の31.8%でした。機内食で38%の支持しかえられなかったのは意外でした。
機内食比較ではシンガポール航空とJALが5つ星でした。
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この後A380とB787とか最高級ファーストクラスと格安とかマイレージカードなどが続きますがあまり興味のある記事はありませんでした。

1つだけ面白かったのはエルピーダメモリ社長の坂本幸雄さんの「六時間以内のフライトは、社長、役員を含めすべてエコノミー」という記事です。坂本さんもエコノミーを利用するが上場企業の社長はエアライン職員がエスコートするので「周囲の注目の中、案内されてエコノミー席に座るのはいつも恥ずかしい」ということです。
こういう会社はいいですね。上場しているなら株買いましょうか。わが社もそうありたいとは思いますが「どうなんでしょう社長!」

なお、ホテルのほうはあまり参考になる記事はありませんでした。
by AT_fushigi | 2008-04-24 19:30 | 日々徒然 | Comments(2)
Commented by Gina at 2008-05-11 10:31 x
帰国して一気にエントリーを読ませていただきました。
この雑誌、会社にあったので、パラパラと読んだ記憶があります。

中華航空だけは乗る気がしませんね。かなり安い料金が出ていますが、あまりにも分かりやすくリスクが高いように思います。そしてアリタリア!イタリア好きなのでどうしても乗る機会があるのですが、いままでのロスバケ率は半分にせまる勢いです。。。。(今回のリビア行きでも、ローマートリポリの単区間なのに、友人ともどもロスバケくらいました)
Commented by AT_fushigi at 2008-05-11 10:48
Ginaさま
お帰りなさい。17日間のリビア&イタリアのレポート楽しみにしています。私は夕暮れフェッチなので最初の写真が夕日だったので期待感がぐっと高まっています。
訪問ありがとうございました。
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