優雅な平日の午後 フェルメール展とえびさま (II)


新橋演舞場で観劇です。
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今日の演目は
  一、加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)
         /時蔵、亀治郎、松也、梅枝、團蔵、海老蔵
  二、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね/亀治郎、海老蔵

加賀見山旧錦絵は簡単に言えば、お局、岩藤の罠にはまり自害した中将、尾上の仇をその召使のお初が討つというストーリー。「女忠臣蔵」とも言われます。
風格が必要とされる岩藤を時蔵、悪役の岩藤を海老蔵、仇討ちのお初を亀治郎が演じます。時蔵は年の功で立派な役柄をこなし、亀次郎も溌剌と演じ拍手大喝采です。海老蔵はそれなりに面白ろくこの役をこなしていましたが、意地の悪さとか微妙な表現などでちょっと不満が残りました。
色彩間苅豆は舞踊劇です。浪人の与右衛門(海老蔵)に捨てられた腰元のかさね(亀治郎)がよりを戻そうとするが、与右衛門の悪事のせいで恐ろしい形相になり、殺され、その怨念で与右衛門に取り付くというストーリー。
身ごもったかさねが捨てた与右衛門を口説く様子などが泣かせる場面(踊り)です。亀治郎の踊りもなかなかなものでした。初々しい様子の踊りが女の悲しさを見せます。怨念に取り付かれた与右衛門が逃げようとするが何度も引き戻されていく激しい動きが最後の見せ場です。こういう見せ場は海老蔵の得意です。最後は拍手喝采で盛り上がって幕が下りました。

海老蔵と亀治郎という人気の若手役者を組み合わせた豪華な演目です。
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大満足で演舞場を後にしました。
by AT_fushigi | 2008-09-13 02:34 | 観劇・コンサート | Comments(2)
Commented by galleriaarsapua at 2008-09-14 04:18
こんばんは。素敵な歌舞伎の世界へこちらまで連れて行って頂いたようでいい気分です。
私も舞台好きです。そういっても歌舞伎はまだ3度くらいしか見た事がありません。
手の使い方がとてもきれいだなと役者さんから学んだりしました。
今、歌舞伎を見たら何を感じるかしら?
オペラもそうですが観る前に少し劇の事を知っていると倍楽しめますね。
これからもこんな風に記事にしてくださればご一緒させて頂いたようでとても得した気分になります。
Commented by AT_fushigi at 2008-09-15 00:18
Kazukoさん
コメントありがとうございます。歌舞伎に関しては「歌舞伎美人(かぶきびと)」が公式ページです。ご参考に。
http://www.kabuki-bito.jp/
歌舞伎は高いので毎月はきついですが時々観劇記をアップします。
私は逆にオペラを見たのは3回くらいでしょうか。時々コメントいただく「うさぎ」さんは良くオペラにいらしてうらやましく思っています。ミラノには最低年に1回は行っているのですが、WEBでの予約に成功したためしがありません(最近は食べるほうに専念しています)。
今度は再来週にミラノですが予定が決まっていますので、他の機会に挑戦してみます。
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