レオナール・フジタ展


今日は午後有給休暇をとってこの展覧会と歌舞伎観劇です。

この展覧会は素晴らしかったです。あまり期待していなかったので余計に感動しました。時間を忘れて鑑賞しました。

c0153302_1854208.jpg


■ 展覧会情報

「レオナール・フジタ展 」
-- 上野の森美術館
-- 2008年11月15日(土)~2009年1月18日(日)
    10:00~18:00(金:8時)
    休館:毎週火曜日
-- 当日 大人1,400円、大学1.200円、中高校生700円、小学以下無料
-- 概要
   世界的画家、藤田嗣治(1886~1968)の幻の群像大作4点すべてが日本で
   初めて一堂に会する展覧会

■ 展覧会場

JR上野駅公園口から徒歩3分。規模は中程度。会場の割りに観覧者が多いので少し混雑している。平日の午後なので女性と老人が多い。
c0153302_1922774.jpg
c0153302_1914332.jpg


■ 図録

ハードカバーで高級感あふれる。2,500円。素晴らしき乳白色を意識した白が基調のカバー。チケットは赤色に白。
c0153302_1945836.jpgc0153302_1941044.jpg


■ 展覧会と作品

4章構成。

第1章 スタイルの確立-「素晴らしき乳白色の地」の誕生
[図録説明] 繊細な筆致と「素晴らしき乳白色」によって描かれた裸婦で、当時のパリ画壇の話題をさらい、一躍、「エコール・ド・パリ」の寵児として、その名を全ヨーロッパに轟かせた藤田嗣治。世界のフジタとなった時代の作品を中心に、「大作群」へとつながる独特な人物表現にスポットをあてて紹介します。

フジタの初期の変遷のおさらいです。
パリに渡ってからのモディリアーニ風の絵が印象的です。これが変化し、晩年の作品で再登場するのがよくわかりる。
c0153302_18422344.jpg
c0153302_18424778.jpg

このころに女性の顔に変化が現れる。
c0153302_1843359.jpg

そして「素晴らしき乳白色」と呼ばれるフジタ固有の作品群が現れる。キキ・デ・モンパルナスというモデルが繰り返し描かれる。
c0153302_1845489.jpg
c0153302_18462273.jpg

この作品は好きな作品の一つだ。
c0153302_18464362.jpg

このころの自画像にも自信が見られる。
c0153302_18481764.jpg


第2章 群像表現への挑戦-幻の大作とその周辺
[図録説明] 80年ぶりに日本に里帰りする「構図」の連作2点、そしてこの「構図」と対をなす「争闘」の連作2点(日本初公開)が完全な形で一堂に会し、日本で初めて同時公開となります。これらの「大作」を中心に据え、主題と密接な関わりを持つ作品とともに、フジタの群像表現の謎に迫ります。

本展覧会の目玉。1928年に創作された。日本とパリで展示された後、1929年から半世紀以上の間、これらの作品は所在不明となっていた。1992年フランスエソンヌ県議会の調査で発見されたが痛みが激しく修復に6年間かかった。
3メートル四方(連作で縦3メートル横6メート)の大作。そこに20名~30名ほどの人物と、犬・猫・ライオンなどの動物が描かれている。女性はフジタの素晴らしき乳白色で男性は肌色で描かれる。「構図」は平和な様子で動物はライオンと猫が3匹、女性が追い。「闘争」は男性の争う様子で犬が多数描かれ男性が多い。迫力に圧倒される。

これは図録の写真ではなく公式HPからの引用です。
「構図」
c0153302_19471296.jpg

「闘争」
c0153302_194893.jpg

この部分が印象的。
c0153302_19564859.jpg


第3章 ラ・メゾン=アトリエ・フジタ-エソンヌでの晩年
[図録説明] 最晩年を過ごしたエソンヌ県の小村ヴィリエ=ル=バクルの“ラ・メゾン=アトリエ・フジタ”には、現在でもさまざまな作品、資料が豊富に残されています。手作りによる多彩な家具や食器、小物、人形、アトリエや教会の模型、写真などは、作家の実生活を生き生きと伝えるものとして、今も大切に当時のままの状態で保存されています。今回、エソンヌ県の協力により、これらの資料をまとまったかたちで日本で初公開し、あわせてアトリエの一部も再現します。

洋画用の筆と同じくらい日本の筆があったのは興味深い。

第4章 シャペル・フジタ-キリスト教への改宗と宗教画
[図録説明] 建物内部を覆うフレスコ画、ステンドグラスはもとより、細部にいたるまで自ら装飾を手掛けた、ランスの「平和の聖母礼拝堂」を紹介。この礼拝堂のためにフジタが描き残した貴重な作品と資料によって、今まで明らかにされなかったフジタの宗教観に迫ります。本展のために再制作されたステンドグラスも特別展示し、フジタが晩年を捧げて建立した礼拝堂の全貌とそれに連なる宗教画を紹介します。

礼拝堂の下絵が展示されていて興味深い。ステンドグラスの再現もされていた。
c0153302_19551575.jpg

宗教画は「イヴ」が美しい。
c0153302_19553680.jpg


■ 感想等

充実した良質な展覧会であった。群像大作には圧倒された。近代美術館でライオンのいる構図が展示されていたが今回は4枚揃っての展示は感動的。ただ、3メートルもあると下は屈んで見えるが、上は背伸びをしても見えにくい。
一人ひとりが部分部分がフジタの作品で手抜きがなく、素晴らしい作品。

ランスの礼拝堂の下絵はそのタッチに見とれる。天使の絵が秀逸と思った。

近代美術館の「藤田嗣治展」があったが、それを補完した素晴らしい展覧会であった。

c0153302_20243073.jpg


なお、この展覧会は北海道立近代美術館と宇都宮美術館を回り上野の森美術館に来ました。今後以下を巡回します。

福岡市美術館  2009年2月22日(日)~4月19日(日)
(福岡市美術館 TEL:092-714-6051)

せんだいメディアテーク  2009年4月26日(日)〜6月7日(日)
(河北新報社事業局 TEL:022-211-1332)

[美術鑑賞2008]
by AT_fushigi | 2009-01-10 20:25 | 美術鑑賞・博物館 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://atxfushigi.exblog.jp/tb/10568549
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
<< 観劇2008年01月-KABU... 国内旅行-広島-第二日目-広島... >>