観劇2008年01月-KABUKI-新橋演舞場


上野の森美術館で開催されている「レオナール・フジタ展 」を鑑賞して歌舞伎観劇に新橋演舞場に出かけます。
日比谷線で乗り換えなしで東銀座に行けるので便利です。いろいろな制限から夜の部です。海老蔵の「にらみ」口上と猿之助の得意としていた二人三番叟も観たかったです。

■ 概要

新橋演舞場
  「初春花形歌舞伎」
  平成21年1月3日(土)~27日(火)
  昼の部 午前11時~
    一、猿翁十種の内 二人三番叟(ににんさんばそう)
    二、寿初春 口上(こうじょう)/市川海老蔵「にらみ」相勤め申し候
    三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 木の実、小金吾討死、すし屋
    四、お祭り(おまつり)
  夜の部 午後4時30分~
    一、歌舞伎十八番の内 七つ面(ななつめん)
    二、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)  封印切
    三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)  白浪五人男
        序 幕 雪の下浜松屋の場  稲勢川勢揃いの場
        大 詰 極楽寺屋根立腹の場 山門の場 滑川土橋の場

夜の部を観劇。

■ 劇場

4時30分開演なので4時、丁度開場の時間に到着。新橋演舞場は入場を待つ人でごった返しています。高く積まれた菰樽も華やかです。
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今日の演目です。
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中に入ると正月らしく鏡餅が飾ってありました。
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廊下に海老蔵のポスターがありました。
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■ 筋書

新春の紅白を意識した表紙です。
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海老蔵と獅童、そして猿之助一門の若々しい顔ぶれです。
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■ あらすじ

一、歌舞伎十八番の内 七つ面(ななつめん)
        /海老蔵、市川右近、笑也、猿弥、春猿、段治郎、弘太郎

幕が開くと中に幕がありそれを引くと海老蔵が翁の面を持って現れる。後ろには7つの面置き台。羽織が薄紫で袴は紺。面打ちの名人、元興寺(がごぜ)赤右衛門という設定。
浄瑠璃に合わせて次々に面を取り替えながら舞い始める。翁、猿、荒事の若衆(赤い隈取り)、公家荒(青い隈取り)、関羽(赤顔)、般若、恵比寿の7つの面。一通り舞い終わったところで仲間が六人花道から現れる。花道でにらんだ後舞台で七人が七福神の見立てとなり新春を祝う。
席が花道に近く間近で役者を見ることができた。

二、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)  封印切
        /獅童、笑三郎、寿猿、猿弥、門之助

遊女の梅川(笑三郎)は忠兵衛(獅童)の身請けを待っている。しかし、養子の身で手付けの後の金が工面できないでいた。期限が切れたので忠兵衛の友人、嫌われ者の八右衛門(猿弥)から身請けの話が起こっていた。女将(門之助)が色々気を利かすが、八右衛門が忠兵衛の悪口を言い出し、堪らず忠兵衛が飛び出し言合いとなる。売り言葉に買い言葉で、終に忠兵衛は店の預かり金の封を切ってしまう。この金で梅川を身請けしたものの死罪の罪を犯した忠兵衛とそれを知った梅川は覚悟を決め逃げるように郭を後にする。
忠兵衛と八右衛門のやり取りが目玉だが獅童の声の通りが悪く猿弥のうまさが目立った。最後の周囲の人が身請けを祝う中を覚悟を決めた二人が去る場面ではちょっと息が合っていないような感じを受けた。対比が途切れてしまっていた。月初めだからであろう。

三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)  白浪五人男
        序 幕 雪の下浜松屋の場  稲勢川勢揃いの場
        大 詰 極楽寺屋根立腹の場 山門の場 滑川土橋の場
        /海老蔵、獅童、市川右近、段治郎、春猿、右之助、左團次

ご存知白浪五人男。雪の下浜松屋の場は弁天小僧(海老蔵)と南郷力丸(獅童)がお姫様とそのお付に扮して言いがかりをつけ金を強請ろうとする。結局刺青から男と見破られ居直り、有名な台詞「しらざあ、いってきかせやしょう」が始まりまる。稲勢川勢揃いの場は追っ手に迫られた5人がそれぞれ口上を申すところが目玉。
極楽寺屋根立腹の場は屋根に追い詰められた弁天小僧と捕手との立ち回りが見所。弁天小僧が果てた後の「がんどう返し」は屋根が手前から後ろにひっくり返り山門が現れるという大掛かりな仕掛け。山門の場は南禅寺山門の石川五右衛門といえばわかりやすい。 

海老蔵の弁天小僧も若々しくてよかった。しかし、海老蔵と獅童の若さがいい面と悪い面が出ていた。稲勢川勢揃いの場では花道に勢ぞろいした役者をでじっくり見ることができた。

期待の若手による新春歌舞伎。人気者が揃うとあって老若のきれいどころの見物客が多かった。しかし、若手の場合は、中日以降のこなれてきた演技を見るほうが良いと思いました。

幕間のお弁当

演舞場の脇で売っていた幕の内。1,300円。これと売店の生ビールをいただきました。
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[観劇・コンサート]
by AT_fushigi | 2009-01-11 17:11 | 観劇・コンサート | Comments(4)
Commented by cat at 2009-01-15 14:16 x
こんにちは。catです。
新橋演舞場の花形歌舞伎、ご覧になったんですね。
明日出張で東京に行くのですが、会議が4時に終わるので、
夜の部のチケット取ってしまいました。楽しみです(^^)
Commented by AT_fushigi at 2009-01-16 01:28
catさん
コメントありがとうございます。今回の香港旅行記というよりグルメ情報楽しみに読んでいます。文章が上手で思わず唾を飲み込んでしまいました。
実は昨日まで香港の近くの深センにいました。出張報告掲載いたします。
歌舞伎楽しんできてください。歌舞伎も楽しみな若手が出てきてうれしいです。名古屋だと歌舞伎が終わってから最終の新幹線で帰られるのでしょうか?それとも泊まりでしょうか?
Commented by lagattina at 2009-01-17 00:51
こんにちは。catです。最終のひかりで只今帰って参りました。
花形歌舞伎、華やかで、新春らしい、楽しい舞台でした。
華のある粋な若い衆が揃うと、稲勢川勢揃いの場も、派手ますね。
身を乗り出して見てしまいました。

深セン、一度行ってみたい場所です。
出張報告、楽しみにしてます!
Commented by AT_fushigi at 2009-01-18 01:24
catさん
深センからソウルに周りちょっと前に帰国・帰宅しました。
やはり最終のひかりでしたか。お疲れ様でした。
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