京剧の入門として「湖广会馆」での観劇を現地スタッフにアレンジしてもらいましたが、前日キャンセルとなり急遽、もう一つの入門者向けというか、観光客向け「北京梨园剧场」に変更です。「湖广会馆」から「北京梨园剧场」へは2ブロックくらいの徒歩圏内。劇場はホテルの中にあります。 ■ 劇場情報 「北京梨园剧场」 北京前门建国饭店内 -- Address: 宣武区永安路175号 -- Telephone: +86-10-63016688 劇場の入り口にはおじさんが立っていてチケットを切ります。チケットは京剧の絵葉書となっています。 入り口付近に簡単な京剧の紹介の展示があります。中に入ると演者がメークアップしていました。サービスです。 座席は「中国旅行達人」という中国観光のHPにありました。 写真は順に椅子席から見たステージ、二区とVIPの最も高い席、三区と椅子席。現地のスタッフが割引券を買ってくれたので一区で220元でした。VIPは割引率が悪くて500元だそうです。左右の壁に中国語と英語のスーパーが表示されます。 まず、パンフレットを売りに来ました。40元でした。良い記念になりました。 すぐにお菓子やミカンが来ました。まもなくお茶を独特の入れ方で入れてくれます。私たちは4人だったのですが4通りの姿勢で入れてくれました。やんや、やんやです。 まず、楽団の演奏です。 劇は2演目。 1演目は「拾玉镯 」 明代故事,少年付朋爱慕少女孙玉姣,故意在孙玉姣门前失落玉镯,玉姣拾取时, 被刘媒婆看见,刘向孙要来绣鞋以信物,答应撮合。 劇場の解説でもなんとなく想像つきますが明時代の故事が題材。付朋が孙玉姣を見初め、わざと腕輪(玉镯)を落としていく。娘はこれを拾って喜んだがおばさんに見つかるが、からかいながらもとりなそうとする。ということだと思う。 このコミカルな演目は表情や仕草を楽しんだ。 2演目は「扈家庄」 《扈家庄》一剧,取材于中国古典文学名著《水浒传》。剧情是:宋江率梁山兵将攻打祝家庄。 扈家庄与为邻,扈三娘系祝彪的未婚妻,乃率兵来援。激战中擒获柴山王英,起后, 扈三娘为林冲所擒,此剧为武旦或刀马旦的重头戏,以京剧舞蹈为主。 「水滸伝」の一場面。 宋江率いる梁山泊の兵が祝家庄を攻める。祝のフィアンセ(未婚妻)である扈三娘が援軍で出陣し、王英を激戦の上破る。しかし、林冲に捕らえられてしまう。確か、梁山泊に加わるんだったと思う。 扈三娘の頭の羽を巧みに使った激しい動作に驚く。表情も厳しく端正な顔に見とれてしまう。十分に楽しむことができた。 楽しい観劇だったが、声がマイクかテープだったのは興ざめ。激しい動きで声を出すのは難しいのかもしれない。実際、比較的動作の少ない林冲らは肉声であった。 次回は「湖广会馆」で観て、そして段々本格的な京剧を観てみたい。 次へ( 中国出張2009年02月-第一日目(VI)-深夜の鳥の巣 ) [目次]
by AT_fushigi
| 2009-02-26 23:38
| 出張・旅行
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Comments(2)
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galleriaarsapua at 2009-02-27 02:08
こんにちは。中国で観劇のレポート。こちらまでご一緒した気分です。
モンゴルに行ったときちょっとしたコンサートに行ったのですが会場の雰囲気が似ている気がして思い出しました。 共産主義の芸に対する教育は色んな意味ですごい物を感じます。 sfarinaさんのブログ教えてくださってありがとうございます。
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AT_fushigi at 2009-02-27 12:20
Kzukoさん
コメントありがとうございます。 イタリアのお近くに行く機会がありましたらお会いできたらと思います。 京劇は実は文化革命のとき女優出身の江青によって弾圧され、その後国の伝統文化としてカムバックしたと聞いています。 私が行ったところは観光客が多い京劇の入門コースです。中国人が楽しんでいる劇を見てみたいと思いました。
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by AT_fushigi
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