「カポディモンテ美術館展」 @国立西洋美術館


都心への出張の前に行ってきました。
茹だる様な昼下がり、上野駅から直ぐなので助かります。
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■ 展覧会

「ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」
-- 国立西洋美術館
-- 2010年6月26日(土)~9月26日(日)
-- 休館 月曜
    (7月19日(月)、8月16日(月)、9月20日(月)は開館、
    7月20日(火)、9月21日(火)は休館)
-- 開館時間:9:30~17:30
-- 一般1,500円、大学生1,200円、高校生700円、中学生以下無料 
-- 公式HP: http://www.tbs.co.jp/capo2010/ 
-- [概要] 
    ナポリの丘の上に建つカポディモンテ美術館はイタリアを代表する美術館のひとつ。
    16世紀にファルネーゼ家が収集した作品。本展の前半は彼らが収集した
    ルネサンスからバロックまでの作品を紹介。後半は、17世紀の
    ナポリ絵画を紹介。
    展示されるのは約80点の絵画・彫刻・工芸・素描
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■ 美術館

上野駅から文化会館前と蔭を辿り、暑さを避けながら美術館へ。
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猛暑で外を散歩したり、たたずむ人はいない。
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チケットはPCで取りました。
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■ 作品 (写真は上記HPより)

I. イタリアのルネサンス・バロック美術

[ルネサンス美術]

はっきり言ってこの章が本美術展の目玉。

まず、エル・グレコ「燃え木でロウソクを灯す少年」。実物を見るとわかるが相当厚く絵の具を塗りたくっている。相当苦労して表現していると思われる。
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パルミジャニーノ「貴婦人の肖像(アンテア)」。ポスターにもなっている。貴婦人ではなく高級娼婦という意見もある人物は謎。ただ、十代と思われる若々しい自信に満ちた美しさに圧倒される。衣装やテンの描画に技術の高さがわかる。特にテンの頭が生きているようで目を引く。
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ティツィアーノ「マグダラのマリア」。私の好きなティツィアーノだがこの作品は強すぎる気がした。
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ブロンズィーノ「貴婦人の肖像」が美しいと思ったがHPに作品はなかった。


[バロック美術]

パルトロメオ「キューピッド」は可愛い。完璧な絵画だ。
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グイド・レーニ「アタランテとヒッポメネス」。競走で相手を負かして殺してしまう美しいアタランテに挑むヒッポメネス。ヴィーナスから3個のりんごを落とし拾わせるという知恵をもらった。アタランテの手に1個のりんご、2個目を拾おうとしている。ヒッポメネスの左手にはもう一個のりんごが隠されているのだ。神話を基に場面・構図も工夫されていてイタリアらしい傑作だが、食傷気味かも。
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[ファルネーゼ家と工芸] 
ため息の出る陶磁器にため息。

II. 素描

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後は省略。

III. ナポリのバロック絵画

フランチェスコ・グアリーノ「聖アガタ」。残酷な主題だがそれを美しい絵にしている。当時の題材の選択の制限の中で美を表現する画家の技量も感心する。キリスト教ではない私にとっても美しい絵だ。
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カヴァッリーノ「歌手」は手の荒れ方や顔の皮膚から貧しい歌手なのだろうと推測した。そう思ってみると表情に訴えるものが迫ってくる。
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アルテミジア・ジェンテレスキ「ユディットとホロフェルネス」。寝入った敵の大将を殺している残酷な場面。こういう絵は避けたくなるが、作家が先輩画家に襲われたトラウマが絵に表れているという解説に妙に納得してしまった。
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■ 感想

入り口からいくつかの作品を見ながら最初の広い部屋に入るとパルミジャニーノ「貴婦人の肖像(アンテア)」が正面にあるのが直ぐわかる。それを意識しながら見て行くとまずエル・グレコ「燃え木でロウソクを灯す少年」があってびっくり。塗りたくった絵の具に画家の苦労が見える。続いての「貴婦人の肖像(アンテア)」にはため息が出て遠く近くで隅々まで見た。そして、ブロンズィーノ「貴婦人の肖像」の美しさに呆然。ティツィアーノ「マグダラのマリア」の迫力に圧倒されてここまででかなり満足。

しかし、最初のコーナーで傑作を連続してみてしまったので後ろ窄みな感じだ。Iの前に導入部があればよかったと思う。

西洋美術館の企画展は地下だが面積的に狭いと思う。ウルビーノのヴィールスやコロー、ハンマースホイなどテーマ(作者)がはっきりしている場合には十分でも、2007年のパルマ展でもそうだが広範な展示ではあと一部屋という不満が残る。


[美術鑑賞]
by AT_fushigi | 2010-09-05 14:06 | 美術鑑賞・博物館 | Trackback | Comments(2)
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Commented by sfarina at 2010-09-23 18:28
カポティモンテ リポートありがとうございます。
私もティツィア-ノ好きですが、そうですね、こちらは強い印象ですね。
素描もなかなかいいですね。
やっぱり美術品って 説明があると深みが違いますよね。
Commented by AT_fushigi at 2010-09-23 23:42
sfarinaさま
コメントありがとうございました。
西洋美術館は地下の展示会入り口前のスペースにビデオコーナがありそこで作品の解説を放送しています。これを見て入場すると理解が深まります。
今年の秋も楽しみな展覧会が多くわくわくしています。まずはゴッホ展、上村松園に行きたいです。
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