.
ワット・プラ・シー・サンペット(Wat phra Si Sanphet)は王宮の中の南に位置しています。下の写真の地図の下の四角がワット・プラ・シー・サンペットです。 ![]() ワット(Wat)とついていますがここはアユタヤ王の遺骨が納められた寺院です。小型のチェディーと壁で囲まれた方形の塀の中に、3基の遺骨の納められた大型のチェディー(chedy)と東西に本堂・仏堂(viharn)・布薩堂(bot)が一直線に置かれています。この3基のチェディーは他のアユタヤの遺跡に比べ破壊が少なく当時の姿を残しています。 アユタヤ王朝の建国時者のラーマティボーディ1世(Ramathibodi I、1351-1369、別名ウートン(U-thong)王)はこの寺院の場所に宮殿を造営しました。 ボロマラチャティラート2世(Borommarachathirat II、1424-1448)の時代、1426年に宮殿が焼失したので、宮殿を北側に再建しました。 その子、トライロカナート王(Trailokanat、1448-1488)はこの地には王の守護寺院が建立されました。 更にその子、ボロマラチャティラート3世(Borommarachathirat III、1488-1491)の後、その弟、ラーマティボーディ2世(Ramathibodi II、1491-1529)が王位を引き継ぎます。 ラーマティボーディ2世は父、トライロカナート王と兄、ボロマラチャティラート3世の遺骨を納めたチェディーをこの地に建立しました。兄の3年という短い統治期間にその動機があるのかもしれません。 ラーマティボーディ2世は1500年に171kgと言われる金で覆われた高さ16mの立った仏像を建立し南東の仏堂に納められたそうです。 ラーマティボーディ2世が崩御し3基目のチェディーが西側に建てられ、遺骨が納められました。 1767年、アユタヤ王朝がビルマ王に滅ぼされた際、この寺院の建物も破壊され、金の仏像は金を取るために焼かれ芯の青銅だけが残ったそうです(その青銅は博物館に展示されているようです)。 ![]() 閑話休題 道路から暑い中をチェディーの上部を見ながら5分程度歩いて遺跡の入り口に着きます。入場料はガイドさんが払ったようですが30バーツらしいです。 入り口を入るとすぐ目の前にチェディーがあり、奥に破壊された寺院の遺構が見えます。 ![]() ![]() 東に移動し、やっと3基のチェディーがカメラに収まります。 ![]() ![]() 壁や柱が残る東側の遺構を廻ります。 南にあった仏堂の仏像。一体は破壊された頭部を張り合わせて復元したようです。 ![]() ![]() 結界石(bai Sema)がここが布薩堂(bot)であることを示しています。 ![]() 本堂のほうに進むと頭部を切り取られた仏像が安置されていました。そして、赤レンガの四角い窓からモノトーンのチェディーが見えるのが印象的です。 ![]() このあたりに黄金の仏立像が置かれていたようです。 ![]() ![]() 大きなチェディーに向かいます。3基は1mくらいのテラスの上に置かれていて階段で上れます。 ![]() 王宮側から見たチェディーです。階段を上って中には入れると聞いていましたが階段の途中に立ち入り禁止とありました。 ![]() ![]() ![]() 更に西に向かうと、周りを囲むチェディーの上部が破壊されて落ちています。 ![]() ![]() 東側の仏堂です。 ![]() ぐるり廻って王宮の反対側から見た王のチェディーです。沙羅の木が満開です。 ![]() さすが王の寺院でした。栄華を感じました。 ![]() 次へ(アユタヤ(5)-モンコン・ボピット、ワット・ロカヤスタ) [週末旅行目次]
by AT_fushigi
| 2011-06-03 22:42
| 出張・旅行
|
Trackback
|
Comments(0)
|
![]() by AT_fushigi ブログパーツ
ご注意
*記事に関係のないコメント・トラックバックは予告なく削除させて頂くことがあります。ご了承下さい。
*写真及びテキストの無断転用・コピーはお断り致します。 カテゴリ
タグ
出張・旅行(アジア)(496)
航空会社・交通(262) 出張・旅行(ヨーロッパ)(228) 出張・旅行(北米)(195) 世界遺産(186) グルメ(アジア)(173) 日々(145) 美術鑑賞・博物館(130) 散歩(125) 予定(85) 歳時記(80) ホテル(61) お酒・ワイン(58) 出張・旅行(日本)(53) 歌舞伎(44) 物(44) グルメ(ヨーロッパ)(43) グルメ(日本)(38) Google(36) グルメ(北米)(32) 最新のコメント
以前の記事
2018年 12月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 09月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 05月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 |
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||