ワット・ポーを出て船着き場に向かいます。 途中には干した魚を積み上げた露店などが軒を連ねています。 ![]() ワット・アルンに渡る船着き場。3バーツ払って桟橋に。 ![]() ![]() 桟橋からチャオプラヤ川の対岸にワットアルンが見えます。実はボートは結構揺れるのでこのような写真を取るのは難しいです。桟橋で撮りましょう。 ![]() 隣はエクスプレス・ボートの停泊所「N9: Thai Tien」です。水色と橙色の旗が見えます。水色の旗を掲げたボートはいわゆるツァリスト向けの観光地の近くに停まるルートです。橙は快速ボート。これ以外に旗無しの各停と緑色の急行、特急の黄色のボートがあります。黄>緑>橙>旗無し。 ![]() リムジンボートでしょうか。 ![]() さて、数分でボートは対岸に着きます。船着き場の出口にチケット売り場があり20バーツ払います。直ぐにワットアルンが見えてきます。 ![]() 「暁の寺」と言う意味のワットアルン(Wat Arun)はインドの暁の神Arunaに由来します。正式名はワット・アルン・ラーチャララーム・ラーチャラマーハウィーハム(Wat Arun Rajwararam Ratchawaramahawihan)だそうです。、三島由紀夫「豊饒の海」第3巻の舞台となったお寺です。 お寺はアユタヤ王朝時代には既に存在し、ワット・マコーク(Wat Makok)というお寺でした。 アユタヤ王朝がビルマに滅ぼされた後タクシン将軍がビルマを退け、王となり1767年トンブリー王朝をトンブリー(Thonburi)に興します。トンブリーが選ばれたのはビルマが得意とする陸からの攻撃を避けるとともに中国やインドなどとの海上貿易に適しているからです。 この時、この寺院は王宮寺院となり名称もワット・チェーン(Wat Chaen)と改められました。夜明けの寺と言う意味でトンブリーの王宮から日が昇る方向にお寺があったからです。ビエンチャンに侵攻したタクシン王は1779年エメラルド仏を持ち帰りこのワット・チェーンに安置したそうです。 1782年、ラーマI世がタクシン王を処刑しチャクリー王朝の王となり、トンブリーの対岸のバンコクを首都としました。そしてワット・プラケオを建設しエメラルド仏を移しました。 放置されたお寺の修復を開始したのはラーマII世です。そしてお寺の名前をワット・アルンに改めました。ワット・アルンと言えば巨大な仏塔プラーンですがこれを巨大化したのはラーマII世です。プラーンの仏像の台座にはラーマII世の遺灰が収められているそうです。 川に沿って土産店などを通り過ぎるとクメール王朝形式のプラサート(prasat)が基になっている仏塔、プラーン(prang)への入口に着きます。プラーンは16mだったのをラーマII世が79mに増築したのです。 ![]() プラーンは埋め込まれた陶器のかけらが美しく輝き、ラーマキエン物語に登場するヤック、ガルーダやハヌマーンがぐるり配されています。 この陶器は中国からの帰りの交易船のバランスを取るために積んできた陶器、その破片が使われたんだそうです。この陶器のおかげで朝日が射すと巨大なプラーンは輝き美しく川面に反射するそうです。東対岸のチャクリ王朝の王宮からのこの眺めがワット・アルンの名前の由来だそうです。 ![]() ![]() ![]() プラーンは上ることができます。急な階段です。 ![]() 階段は上下に分かれていて下の階段を上がった回廊で一周します。この大きなプラーンの周りには4つの入口があり角には4本の低いプラーンが配されています。これは大プラーンを須弥山、四方のプラーンを四洲に見立てています。そして、塔の上には須弥山の頂上に住むと言うヒンドゥー教のインドラ神が3つの頭を持つ象エラワンの上に坐した像があるそうです。 ![]() ![]() 回廊には半人半鳥のキンナリの浮き彫りがありました。 ![]() 川とは反対側に本堂や庫裏が見えます。 ![]() 一周して上の階段を上ると黄巾が張られそこにお願い事が書かれていました。ほとんどがタイ語でしたが英語や日本語もありました。 ![]() 高いので遠くまたチャオプラヤ川の船舶の行き帰りが良く見えます。 ![]() ![]() 守護の像や陶器のモザイクが良く見えます。 ![]() 制限時間の12時が来たので3時間のバンコク観光もお終いにして、帰りの船からタクシーに電話してホテルに戻りました。 王宮、ワット・プラ・ケオ、ワット・ポー、ワット・アルンの見学は徒歩圏内に集まっており見どころも多くお勧めです。3時間は短く感じました5時間あればもっと細かく見ることができたと思います。また、この事前に歴史や文化的な背景を知っておくと有意義に見学できると思います。ただ、WEBには間違ったと思われる情報も多く英語で検索するなど工夫が必要です。 完 [週末旅行目次]
by AT_fushigi
| 2012-06-02 23:19
| 出張・旅行
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