家族旅行2016年12月-中国上海、厦門ー第六日目-(III)福建土楼ー客家土楼とは


WikipediaとBaidu百科で調べました。

福建土楼あるいは客家土楼とは、福建省南西部の山岳地域にある客家の人々が建てた土楼で、2008年ユネスコの世界遺産に登録されたことで注目を集めています。
客家は元々中原に住む王族の子孫であり、中原の戦乱を避けて南に移動していった人々です。独特の言語・文化を保ち、言語は古代の漢族語を伝えているといわれます。秦の時代に当時中国の最南境界にあった上海の南の江西地域に逃れ、元や清などの領土拡張に伴い南下していきました。原住民との争いを避けるため山岳地帯に定住しました。現在は福建省を中心に江西省、広東省に多く定住しています。海外に逃れた人も多く、台湾にも200万人以上移住しました。また、華僑の三分の一は客家だと言われているそうです。客家は世界に1億人いると言われています。
「アジア城市(まち)案内」制作委員会『福建省008客家土楼 〜永定・南靖・華安と「福建土楼」』から引用した客家の南遷。
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Wikipediaから引用した現在の客家の中国周辺の分布。
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土楼はその名の通り土を建材に用い、砂や石灰を混ぜ、強く突き固めることで高くて堅固な土壁を構築する版築工法で建てられます。土楼は世界的に見られますが、福建省には土楼が多く2万以上あるそうです(2階建ては本来は楼とは言わないそうですが土楼では2階建ても含めているようです)。防御を固めた一族郎党が自給自足的生活ができる4階5階の大型で堅牢な土楼はよそ者であった客家固有のものだそうです。客家土楼は3,000あるそうです。12世紀から20世紀にかけて多く建てられたのだそうです。世界遺産には客家土楼だけが指定されたという事です。

福建(客家)土楼には通常一族郎党で暮らしています。20家族200人程度の土楼が多いようです。通常、方形(方楼)か円形(円楼)をしており(長方形、楕円、五角形などもある)、外敵の攻撃に、そして高さに耐えられる厚い土壁(1.5m以上)で囲まれ、内部は木の骨格から成り、高さは4階か5階です。建物の基礎は1-2mの石を積み上げた土塀の重さに耐えられる丈夫なものです。これは地面を掘って地下からの侵入も防ぐそうです。外敵から守るため、通常南側に1つの入口しかなく、花崗岩の大きな角材で枠を造り、鉄板で頑丈に補強された厚さ10センチ以上の板戸で守られています。また、1階2階には窓は無く3階以上に小さな窓があります。屋根の下の階には狭間が造られ上から敵を攻撃したとのことです。
内部は壁沿いに部屋が作られ、各階に内回廊があり、四方に回廊を結ぶ階段があります。基本的に縦一列の部屋が一家族の所有で各階に共通の役割を持たしています。例えば、1階は台所であり、食堂です。窓のない2階には倉庫が配置されます。窓のある3回以上を居室としていました。
部屋に囲まれた中心部は吹き抜けとなっており、井戸などがあり共有の場所となっています。祖廟などが造られた土楼もあります。また、婚礼なども行われるそうです。

後でも出てきますが「裕昌楼」で壁の土こねの一端を見ることができました。
3種類の土がもってあります。昼食後の休憩中なのか誰もいなかったのでどういう風に混ぜるのかは分かりませんでした。
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土楼の建築の中国のブログ記事を見つけました。写真を引用紹介します。
http://www.mafengwo.cn/gonglve/ziyouxing/2789.html [2018年6月確認]
石の土台を作り、高さ50cm木枠を使いぐるり一周土の壁を造っていきます。土楼の壁に横筋が入っているのはこの工法の故です。土は水田の土、川砂、藁、竹などを攪拌したものだそうです。これを繰り返し高い壁を造ります。三階建てなので壁の厚さは1mくらいだそうです。
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壁を造った後、壁の中に木造の部屋を造っていきます。回廊、屋根とそれを支える柱で堅牢な構造物が出来上がります。
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by AT_fushigi | 2018-06-06 10:40 | 出張・旅行 | Trackback | Comments(0)
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