「三丘田码头」から観光に歩き始めました。特に計画もなく、島も小さいのでぶらぶら歩きの予定です。租界の雰囲気と「鄭成功」関連の観光ができればというつもりです。 大勢の人に押される形で海岸沿いを歩いているとトンネルを見つけました。 「龍山洞(龙山洞)」と有ります。島の西北部へ抜けるトンネルです。Baiduによれば、全長426mで1991年開通したそうです。西側128m、東側270mとそれを結ぶ中間道でトンネルの大きさが違うようです。 この左側に階段を見つけていたのでトンネルではなく丘を登ることにしました。 緑が濃い別荘のような西洋風の建物が並んでいて散歩が楽しい地域でした。 建物を取り壊した場所でしょうか、海の向こうには厦門の町が見えました。 「船屋」です。1920年に建てられた現存する中で最古の別荘の一つです。アメリカの宣教師John A. Otte(中国名:郁约翰)がデザインしたと言われています。現在はホテルになっています。この日は空き部屋がある様です。 1844年に設立されたアメリカ領事館跡「美国领事馆旧址」です。当時、アメリカで人気のルネッサンス建築様式でコリント式柱やフランダース式(Flemish Bond)のレンガ積みが特徴です。 このような別荘の散在する通りを散歩していると斜面に公園がありました。登っていくと石碑がありました。帰国後碑文から調べると「三和宫记摩崖石刻」でした。福建省の水軍提督、王得禄が海賊、蔡牵を破った顛末を記述しているようです。 石碑のそばを通り、さらに上って丘の上に向かいます。 登ったところに汇丰银行(香港上海滙豐銀行、HSBC:The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited)の公館跡「汇丰银行公馆旧址」ありました(遠くに見える丸屋根はオルガン博物館になっている八卦楼です)。香港上海滙豐銀行はアヘン戦争後スコットランド人トーマス・サザーランド(Thomas Sutherland)によって香港に設立されました。ここは清時代の同治十二年(1873年)に厦門に進出した香港上海滙豐銀行の支店長の公館で1920年頃建てられました。 ここは丘の東端に建てられたので、厦門のダウンタウンが良く見えます。 さらに奥に進むと汇丰银行の職員アパート跡「汇丰银行职员公寓旧址」があります。 アパート跡のそばに下に下りる小道があったので学校と思われるそばを通って下りました。日光岩からの景色からここは軍関係の学校か、訓練所か研修所か何かではないかと思います。 降りると消防署がありました。お昼時のためか人影はありませんでした。 表に「立入禁止」と書かれた門を中から出ると「鼓新路」でした。この道を行けば「八卦楼(オルガン博物館)」に行けます。写真には無いのですが島のいたるところに案内図があり観光客には大助かりです。また、通りには饅頭の店などが出ており一つづつ頂きました。 オルガン博物館となっている「八卦楼」の入り口の門です。 門のそばの売り場でチケットを買い中に入ります。20元でした。いくつかの観光名所に入れる100元のチケットもありましたが利用しませんでした。 「八卦楼」は日本に占領された台湾から移住した林氏が1907年に建てました。その後、日本領事館が管理し、欧米の学校設立に対抗し、1924年に旭瀛書院(旭瀛书院)を開設しました。1945年の終戦後没収され博物館となりました。 「船屋」と同じ土木を学んだアメリカの宣教師John A. Otteにより設計されました。花崗岩で造られた半地下の上に3階建てとなっています。3階は円天井が乗っています。四隅の部屋は赤レンガの外壁で中央はコリント式の柱に白の外壁となっています。赤い丸屋根のある建物は厦門のダウンタウンからも良く見えます。 内部はオルガン博物館「风琴博物馆」となっています。 4万平方mという広い敷地の庭散歩を楽しんで南に向かいました。 散歩の軌跡。 [2017.01.04] 前へ(第六日目-(XI)福建土楼-螺坑土楼群(III)) 次へ(第七日目-(II)コロンス島/鼓浪屿-番婆楼、三一堂など) [この旅行の目次] 出張・旅行記事一覧 : 2007年12月から2012年 2013年1月から
by AT_fushigi
| 2018-06-18 01:04
| 出張・旅行
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