仕事は日曜日から始まるので土曜日のこの日だけが週末旅行のチャンスです。 同僚が任せると言ってきたので、前日夜、レセプションで飲んだ美味しいワインに酔った頭で日帰りドライブの計画を立てました。「チヴィタバニョーレッジョ」は決めていました。絶景ポイントからは午後が美しいということなので午前中の観光先を調べました。 調べ始めると滞在先の近くの「オスティア・アンティカ」を見つけ眠いこともありここに決めました。 Wikipediaによれば、ローマ古代都市(後に植民地)「オスティア」は紀元前4世紀には記録に残っている城塞都市で、地中海への軍事・防衛拠点だったそうです。今は内陸になっていますが当時の城壁東側は海に面していたそうです。 その後、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスによりローマ海軍の拠点が他所へ移り、商業都市として栄え2世紀にピークを迎えます。しかし、テベレ川の堆積土で海岸線が沖に進むにつれ港湾商業都市としての機能が失われ衰退していきます。その後、富裕層の居住区として再興します。 しかし、ローマ帝国の衰退で4世紀をピークに人々は離れ、9世紀、「オスティアの海戦」のあったサラセン人侵略時に無人の都市となったという事です。 現在、発掘されているのは居住地区として栄えた「オスティア」の遺構です。 ローマ市内から電車でも行けるそうで、地図で見るとローマ=リード線のオスティア・アンティカ駅から歩いて10分くらいだそうです。ポンペイより近場で保存も良く、あまり人もいない穴場だと思います。 さて、門の前に駐車し入ります。門の前には15世紀ごろに造られたユリウス2世要塞があります。 途中にパネルがありました。 門から城塞入り口のローマ門まで相当距離があります。実は、長い道沿いに駐車場がありました。 チケット売り場です。 月曜日休園、入場は8:30-18:00で、19:00には閉園するとあります。入場料は一般大人12ユーロでした。 (拡大) ローマ門(Porta Romana)のミネルヴァ(Minerva)女神像です。 向こうにある青色の像はCarin Gruddaによるもので遺跡内に16点展示されているとのことです。 門からメインストリートに入り進みます。通り名はデクマーノ・マッシモ(Decumano Massimo)。 しばらくすると展望台が見えます。ネプチューン浴場(Terme di Nettuno)が上から眺めることができます。 登ると眼下に見事なネプチューンのモザイクがありました。 展望台から左に広がる広い壁に囲まれたところがネプチューン浴場のジムだそうです。 行って見ました。こっちに入ってくる人は少ない。 ジムを抜けて、消防舎の横を通り、さらに進むと左に高い木と広場が見えてきました。 同業組合広場(Piazzale delle Corporazioni)です。ここに商業拠点だったオスティアには地中海各地から交易品が届き、それらの品物ごとの商人組合があったそうです。 広場の向こうに円形劇場が見えます すり鉢状の円形劇場(Teatro)は舞台の横から入ります。半円の舞台の裏の役者は行きかった通路が見えます。 舞台の背後はから同業組合広場を見た眺めです。 写真右に奇妙な顔の石像がありました。表情から役者の顔でしょうか。 観客席のてっぺんからの眺めです。 数千人入場できたというすり鉢状の観客席を上ります。 正面、左右です。 今は通りぬけできませんが、観客の出入り口です。 さらに、デクマーノ・マッシモ(Decumano Massimo)を奥に進みます。 [2018.09.22] 前へ(第一、二日目-深夜のローマ到着>) 次へ(第三日目-オスティア・アンティカ(II)) [この旅行の目次] 出張・旅行記事一覧 : 2007年12月から2012年 2013年1月から
by AT_fushigi
| 2018-11-24 15:28
| 出張・旅行
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Comments(2)
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by
ち~坊
at 2018-12-02 15:54
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行った事はありませんがやっと知っている地名(オスティア・アンティカ)が出てきました。
チヴィタバニョーレッジョとか全く知りませんでした。 アジア系の観光客は少なそうですね。 空の色といい、遺跡といい、素敵な所で興味深々。 どこか旅に出たくなりました。でもあ~あの状態ですが・・・ 先日はコメントありがとうございました。 ゆっくりですが回復しています。
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AT_fushigi at 2018-12-26 00:28
ち~坊さん
コメントありがとうございます。 また、旅に行けますとも。ち~坊さんには適いませんが私もできるだけ色んなところに行って来ましたし、もっと行って見たいです。 チヴィタはナショナルジオグラフィックのHPで紹介されていて行かなきゃと思っていたのでした。
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by AT_fushigi
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