荷物を預けて宇治に向かいます。奈良線の快速に乗れなかったので30分近くかかりました。宇治駅には午前中に着くことはできましたが予定より30分以上遅れてしまいました。間もなく昼食でお蕎麦屋さんなど調べていたのですが、幸い新幹線で遅いブランチを食べていたので夕食まで我慢することにして平等院に向かうことにしていました。 宇治駅を出て信号を渡って進むと「中村藤吉本店」があります。 左に曲がって平等院の方向へ進むと、間もなく、「辻利総本家」があります。 お茶を嗜む時間でもないし、スイーツにも興味なく通り過ぎます。海外の観光客だけではなく若い日本人もお店の中に入っていきました。 先に進むと川とぶつかるあたりに信号があり、平等院正門の標識がありました。 それに従っていくと、紅葉に囲まれた正門が見えました。 その手前に世界遺産の標識看板がありました。カメラを向けましたが紅葉がメインになってしまいました。 入り口で、拝観料600円を払って入ります。 門をくぐって右手に受付があり「内部拝観」の時間券を買います。鳳凰堂の内部に入ることが出来、9時30分から16時10分に入場できます。20分毎の入れ替えで、1回ごとの30人限定です。事前予約ができず正門近くの受付で時間券を入手します。行ったときは12:50分が売り切れたところで、13:10分が一番早い券でした。1時間以上ありますが、志納金300円を払って券をいただきました。 平等院の起こりはWikipediaによれば 「9世紀末頃、光源氏のモデルともいわれる左大臣で嵯峨源氏の源融が営んだ別荘だったものが宇多天皇に渡り、天皇の孫である源重信を経て長徳4年(998年)、摂政藤原道長の別荘「宇治殿」となったものである。 ... その子の関白・藤原頼通は永承7年(1052年)、宇治殿を寺院に改めた。これが平等院の始まりである。 ... 創建時の本堂は、鳳凰堂の北方、宇治川の岸辺近くにあり大日如来を本尊としていた。翌天喜元年(1053年)には、西方極楽浄土をこの世に出現させたかのような阿弥陀堂(現・鳳凰堂)が建立された。」 取り敢えず、リーフレットの道順に従って回ります。 まずは、10円硬貨に刻まれているあの鳳凰堂正面です。鳳凰堂はホームページによると「天喜元年(1053)に、時の関白藤原頼道によって建立された阿弥陀堂です。華やかな藤原関白時代をしのぶことができる唯一の遺構として、貴重なお堂です。最も大きな特徴は池の中島に建てられていることで、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように、その美しい姿を水面に映しています。鳳凰堂を正面から見た姿が、翼を広げた鳥のように見えることと、屋根上に1対の鳳凰が据えられていることから、江戸の始め頃より『鳳凰堂』と呼ばれるようになりました。鳳凰堂は東方に面して建てられ。阿字池を隔てて西方に極楽浄土があることを示しています」 実は小学校の修学旅行できているはずなのですが、記憶になく、初めて来た所と同じように感動し、写真をバチバチ取りました。その一枚です。 この日の午後は曇り時々にわか雨だったのですが、まだ、天気がもってくれました。 平等院は水に映った姿は緑がかった色であまり美しいとは思いませんでした。まず時間が問題で鳳凰堂に正面からあまり陽が当たっていないのです。正面は東を向いていますので午前中の早い時間に来るべきだと思いました。また緑がかっていたのは、池の水が影響しているのでしょうか。さらに、変わりやすい天気の日でこの時風もあったのできれいな姿をとらえることが出来ませんでした。 屋根上の左右の鳳凰です。 この鳳凰は1968年に棟上げした2代目で当初は金が剥げた初代同様銅錆の緑青色でしたが、2014年の平成の修理の時に金箔が施され建立当時の金色の輝きを取り戻しました。ちなみに、金の剥げた初代は鳳翔館に展示されています。 正面の撮影ポイントから順路に従い池を回ります。昔は川の水を引いたと思われる阿字池が伸びているところが撮影ポイントの様で多くの人がカメラを向けていました。集印所近くです。 集印所は列でできていて40分待ちとか言ってました。 鳳翔館に向かいます。庭山の地下にある展示場です。ここでしっかり見ておくと後で内覧の時の見方が違います。内覧まで時間があったので時間をかけて観ました(実は、内覧の後もう一度訪れて色々確認しました)。撮影禁止なので写真はありませんが、国宝の初代鳳凰、鐘楼などもありますがポイントは中堂内の装飾でしょう。一つは「雲中の間」にある木造雲中供養菩薩像(国宝)で、現存する52躯のうち26躯が展示され、明るい場所で近くで見ることが出来ます。中堂には残り26躯とレプリカがおいてあるそうです。中堂の上部に置いてありますが暗いので詳細はここで見ます。二つ目は中堂の扉や壁の絵を再現した「扉絵の間」です。平成の修理の時(2014年)に移された、痛みの激しい正面と南北側面の扉とともに壁画が再現されています。再現図を見ておくと内覧の時に暗い中で思い出しながら壁画を生き生きと見ることができます。 階段で庭山のレストルームに出て、ビデオを見て鐘楼を見て南門に向かいます。鐘楼の側で珍しい実がなっている鉢の木を見ましたが柚子の一種らしいです。 南門から養林庵の前を通って浄土院に入ります。この辺は人が多いこともあってか屋根フェッチを発揮して屋根の写真ばかりです。 浄土院の羅漢堂。 鳳凰堂の裏手です。 景勝院があり敷地内にお不動さんと源頼政の墓があります。 5分前の集合時間に近くなったので内覧の集合場所である北の橋の袂に向かいます。前の回の人がで終わるところでした。 5分前より早く人が集まり、案内の人が内容と注意事項を説明し始めます。撮影禁止です。しかし、ほとんどの人の関心は橋に近づいてきた鷺にありました。からくり人形のように動く、餌を狙っている鳥の一挙一動を見つめています。 時間となり、橋を渡り、靴を脱いで、中堂に案内されます。阿弥陀様は思ったより大きくそのお顔にうっとりします。手を合わせて木造雲中供養菩薩像と壁画の説明を聞きます。洞内は暗くて目を凝らさないと見えませんが鳳翔館で事前勉強していたのでよく認識できました。 撮影禁止でしたが靴を履くときにちょっと一枚。 鳳凰殿正面に戻り阿弥陀様を撮りました。 空が曇って来たので池に映る姿も撮りやすくなりました。その後、ポイントを変えながらお堂の写真を撮りました。 午後になって人が増えてきたように思います。人でごった返す正門を出て宇治神社に向かいます。 [2019.11.17] 開始 前へ(第一日目ー京都・駅で荷物を預ける) 次へ(第一日目ー宇治・宇治神社、宇治上神社) [この旅行の目次] 出張・旅行記事一覧 : 2007年-2012年 2013年-2017年 2018年-
by AT_fushigi
| 2020-04-27 16:18
| 出張・旅行
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