2009年 03月 29日 ( 1 )

観劇2008年03月-KABUKI-歌舞伎座 (III)


夜の部4時開場4時半開演です。
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一回外に出て夜の部の開場を待ちます。午後4時ごろ出て、夕食用のお弁当を買ったら間もなく開場となりました。夜の部も5列目と前でかつ花道から2列目という席でした。夜の部は團十郎、仁左衛門、幸四郎3人の大石内蔵助が楽しみです。
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■ 「南部坂雪の別れ」は團十郎の大石内蔵助。
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出だしは雪の泉岳寺。忠臣が3人泉岳寺に参る。雪の上を歩いていると言う演技が見もの。そのとき羽倉斎宮(我當)が現れ内蔵助を意気地なしの様に罵倒し、仇討ちの策があると言って忠臣を困惑させる。そこへ内蔵助が現れきっぱりと忠臣たちの行為や斎宮の言うことを切り捨てる。あくまで本心を打ち明けることない。
その後、内蔵助は内匠頭の未亡人瑤泉院(芝翫)を訪れる。ここでは見ている人は別れを告げにきたことを知っている。しかし、舞台では瑤泉院が何もしない内蔵助を責めるがあくまで白を切る内蔵助。最後は怒った瑤泉院が形見の品を断る。内蔵助は和歌を認めた書き物を託して屋敷を後にする。
屋敷の外で内蔵助は酔った斎宮から罵倒されるが反論もしない。斎宮が去ると残した書き物が血判状だったため内蔵助の決意を知った瑤泉院が窓から顔を出し内蔵助に非礼をわび別れを惜しむ。
團十郎の演技はあくまで大事のために自分を抑えた内蔵助を演じているがあまりにも平板であった様に感じた。難しい演技だとは思うのだが。逆に声が上がっている我當の羽倉斎宮が浮いて、対比等意味では良いのかもしれないが、全体的にまとまりを欠き工夫が欲しかったと思った。

■ 「仙石屋敷」は仁左衛門の大石内蔵助。
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討ち入りの場面はなく、本懐を遂げ泉岳寺へ向かう浪士たちの代表として吉田忠左衛門(彌十郎)と磯貝十郎左衛門(染五郎)が仙石伯耆守に口上を持って報告に訪れる。あくまで御政道の判断を仰ぐためである。仙石伯耆守(梅玉)が興奮した面持ちで現れ子細を尋ね、この後お城に報告する。
その夜、赤穂浪士46人は仙石屋敷で尋問を受ける。この問答が一つの山場となっている。問答によって、討ち入りの様子が浪士によって語られる。最後に内蔵助(仁左衛門)によって討ち入りが武士道に基づく御政道に則していることを答え、仙石伯耆守を感心させる。内蔵助が上野介を討つだけでなく、いろいろな所に思慮を働かしていたことが語られる。
問答の後、上意があり浪士たちは分割され大名家にお預けとなり花道を去っていく。
舞台にこれだけの人数が並ぶと壮観だ。広い歌舞伎座だからできることかもしれない。

■ 「大石最後の一日」は幸四郎が大石内蔵助。
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細川家預かりとなった内蔵助(幸四郎)は周辺の人たちの厚遇に感謝していた。そこへ細川内記が対面に訪れ内蔵助に言葉を求めた。内蔵助は「初一念」と言う言葉を今回の討ち入りを思いを巡らしながら伝える。
浪士の面倒を見ていた堀内伝右衛門(歌六)が内蔵助を別室に招き若者と会わせる。若者が女であることを見抜くとこの若者はおみの(福助)と名乗り磯貝十郎左衛門(染五郎)の夫婦の約束に至るいきさつを語る。この恋物語を聞いて内蔵助は磯貝十郎左衛門を呼ぶ。磯貝十郎左衛門は混乱するが、内蔵助は懐紙に潜ませた琴の爪について問いただす。これを聞いたおみのはそれだけでうれしいと言う。
そこへ上意の使いが着き、表情で切腹の沙汰を伝える。上意が切腹と悟って若い二人を思い苦悩する幸四郎の顔が良かった。しかし、おみのが自刃し、磯貝十郎左衛門の迷いも消える。
花道の向こうで名前が呼ばれ浪士たちは次々切腹の場に進む。最後の内蔵助が呼ばれ、初一念を貫いたと言って満足げに花道を切腹の場に向かう。

新歌舞伎は静養の影響を受け台詞で物語が続き通し6編は非常に重く疲れを感じたが、終了時には満足感で満たされた。また、このような豪華キャストもさよなら公演ならではあり良い機会を得たと思った。
昼の部は3列目、夜の部は5列目と前のほうの席だった。役者に近いのは良いが、歌舞伎座は横に広いので一つ視野の中に全体を見るのは難しい。首が痛くなってしまった。
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夜の部は花道から2番目の席。浪士たちが行き来したので目の前を役者が通り息遣いまではっきり聞こえ、ちょっと興奮してしまった。花道奥の「揚幕」は歌舞伎座の定紋「鳳凰丸紋」。
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■ お弁当
「南部坂雪の別れ」の後30分のお弁当休憩。お弁当は昼夜の切り替え時外の傍の店で買った1,000円の幕の内弁当。お茶を忘れたが館内では高いので劇場の外の自動販売機に走った。
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by AT_fushigi | 2009-03-29 18:46 | 観劇・コンサート | Trackback | Comments(0)