<   2008年 01月 ( 39 )   > この月の画像一覧

斜交いにもの見れば-中国製餃子問題

中国食品の安全性が問題になっています。

----- 引用はじめ -----

「中国製ギョーザで10人中毒症状 農薬検出 千葉・兵庫」
          2008年01月31日03時11分

日本たばこ産業(JT)子会社の「ジェイティフーズ」(東京都品川区)が輸入した冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が下痢や嘔吐(おうと)などの中毒症状を訴え、このうち、女児(5)ら3人が一時重体になっていたことが30日、わかった。いずれも中国の食品会社「天洋食品廠公司」の製造。両県警がギョーザを鑑定したところ、メタミドホスなど有機リン系農薬の成分が検出されたため、ジェイティフーズは同公司製造の23品目、約58万点の自主回収を始めた。(略)

----- 引用終わり ----- 
<出展:朝日新聞HP asahi.com、http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY200801300289.html>

中国の農薬の問題は従来から日本でも報じられ神経質になっています。生鮮品の輸入検査が厳しくなっていることは知っていますが、好んでリスクを冒す必要はないので野菜など中国産は決して買いません。実際にはスーパーなどに中国産の野菜が並ぶことはまれです。が、ニンニクや筍などいくつかの食品を見かけます。
また、中国の出張先では高級レストランといわれるところ以外は行かないようにしています。屋台で食べるなど危険極まりないと思っています。自分の身を守るためにはしょうがないです。営業からも20-30元(340-500円程度)以下の単品がメニューに並んでいるようなお店には絶対行くなといわれています。高いといっても日本に比べれば安いのだから中国人のお金持ちそうな人がいる高級店を探しなさいと言われています。
中国では高級レストランでは野菜を洗剤で洗って使うと報道されています。これをいかにも問題のように放送していますが、私の母は昔は日本でも洗剤を使っていたと言っていました。日本の場合は、野菜についたギョウチュウなどの虫の卵の除去でした。つまり、人糞を肥料として使っていたからです。今ではそのような自然のリサイクルは無くなりそういうことはなくなりました。きちんと管理された洗剤を適量使えば問題ないと思います。
私は中国と仕事をするのが好きです。中国人は唯我独尊的なところが強く、中国人と付き合うにはエネルギーが必要です。出張すると疲れるので、美味しい料理とお酒で中国の夜をリラックスして過ごすようにしています。毎日違う料理を食べることもできます(元が上がる前に食べつくしたいのですが)。早く安心できる食の管理が確立されることを願っています。そして、屋台などの未知の分野へも進出したいなあと思っています。

しかし、今回の被害は異常です。案の定、下記の記事が出ました。真相はどうなのでしょうか。

----- 引用はじめ -----

「農薬、相当な高濃度」専門家指摘 ギョーザ中毒問題
          2008年01月31日04時16分

(略) 東京聖栄大食品学科の真木俊夫准教授(毒物学)によると、食品を通した有機リン系毒物による健康被害はきわめてまれ。「ギョーザであれば加熱により有害物質はある程度、分解されたはず。それでも重体者が出たことから、相当高濃度だったことが考えられる」と指摘する。 (略)

 真木准教授は混入の経緯について「ギョーザの具や皮の原材料に残留農薬があったとしても、ここまでの影響は考えにくい」といい、兵庫県警などの調査でメタミドホスが包装物からも出ていることを挙げ「工場での製造の過程で混入した可能性が高いのではないか」と話す。

 中国内で日本向け加工肉食品を製造している会社経営者によると、メタミドホスは工場内に侵入してくる虫を除去するための殺虫剤で使われることがあり、ギョーザ工場で過って原料に混入した可能性もあるという。 (略)

----- 引用終わり ----- 
<出展:朝日新聞HP asahi.com、http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY200801300343.html>
by AT_fushigi | 2008-01-31 15:23 | 日々徒然 | Comments(0)

北米出張2008年1月-第五日目-帰国

帰国です。毎晩の懇親会で調子が悪いです。

SFOのレッドカーペットではいつも朝からスパークリングワインです。

帰りはエコの一番前、仕切りの後ろです。しっかり足を伸ばせます。

飲み物はプレミアムモルツ。
北米出張2008年1月-第五日目-帰国_c0153302_1522149.jpg

エコ夕食は鳥のから揚げです。
北米出張2008年1月-第五日目-帰国_c0153302_1523397.jpg

鴨とサラミ、シーフードのサラダ、ラマンベールチーズの前菜は赤ワインが合いそうですが、また、「空の上善如水」です。

来るとき一睡もできなかったのに帰路はかなり寝ました。といいながら、「ラッシュアワー3」と中井貴一「鳳凰」を見ました。「鳳凰」は是非映画館で観たいです。インターネットで検索すると恵比寿ガーデンシネマは終了していて東京近辺では上映されていません。....最近多忙で映画をチェックしていなかったなあ。

昼食はシーフードパスタです。
北米出張2008年1月-第五日目-帰国_c0153302_15334581.jpg


ドキュメントの案内で、「2月1日から申告するものがない方も税関申告書の提出が義務つけられます」と放送がありました。今までANAとJALだけ「不要」、他社は「義務」と言っていたので統一されることになったのでしょう。今までが異常でした。

[END]
by AT_fushigi | 2008-01-27 15:59 | 出張・旅行 | Comments(0)

北米出張2008年1月-第二、三、四日目-お仕事

社内会議で忙しくしています。朝から夕方まで会議、夕食、バーでのノミニュケーションと休む間もありません。食事は朝食と昼食はホテルのビュッフェ。
夕食は、American Japanese Sushi-Bar、American Italian、Chinese、American Japaneseでした。顧客接待でないので日本食とイタリアンはいまいち。
中華で面白かったのはグループメニューはWedding用しかなかったそうです。このレストランは時々来たことがあるのですがAmerican Chineseと思っていました。ところがWedding用というのは本格中華料理でした。材料、味とも中華でした。横浜中華街より中華でした。2時間も遅れ、人数も20人くらいが30人近くに増えたのに対応、さすが中華の柔軟性と感心しました。青海ビール、紹興酒、白酒とドンちゃん騒ぎにはなりました。
日本人とアメリカ人がそれぞれ7人くらい、後は中国(2人)、ベトナム、フィリピン、インド、ペルー(2人)、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ(2人)、スウェーデン、スペイン、メキシコ、ガーナで(もっといたでしょうか?)マルチネーション。白酒が進むにつれ、大声になり、大笑いし楽しかったです。

こちらは雨季に入り、毎日曇りか雨。そのため山が緑です。
北米出張2008年1月-第二、三、四日目-お仕事_c0153302_131474.jpg

山に厚いもや(雲?)が下りてきて、下は雪だろうとのことでした。
北米出張2008年1月-第二、三、四日目-お仕事_c0153302_131492.jpg

米国時間の明日帰国します。これからマッカラム18年物があるというお誘いの言葉に...

次へ(第五日目-帰国
by AT_fushigi | 2008-01-25 13:13 | 出張・旅行 | Comments(2)

北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着

今回はANAです。ANAのラウンジです。体調が本調子でないので今日はビールをパスすることにし、おそばとお酒を頂こうとしました。まず、お酒が冷蔵庫にありません。しょうがないので白ワインにします。
おそば・うどんのコーナーへ行くとメニューが!なんと天ぷら、キツネ、山菜から選べるようになっていました。
北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着_c0153302_7484396.jpg

これは、12月にはなかったと思います。キツネそばにしました。
おすしをゲットして席に着きます。
北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着_c0153302_7522666.jpg

と、席からバーカウンターが見えるのですがなにやら看板があります。
北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着_c0153302_7541740.jpg

SAKE BARとあります。それで冷蔵庫にお酒がなかった理由がわかりました。そこで、早速バーへ。お酒は3種類。
北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着_c0153302_865987.jpg

いつもの松竹梅「白壁蔵」に加え季節物の搾りたてが2本。「一の蔵」と「槽口長命泉」です。長命泉は甘すぎたので一の蔵を楽しみました。

成田を20分遅れで離陸。エコ夕食はフィッシュを選びました。飲み物はビールは「プレミアムモルツ」、お酒は「空の上善如水」。鴨肉のハムの前菜とおそば、メインは蟹すしと焼き鮭+野菜の煮物。このレベルなら問題ないでしょう。デザートはいつものハーゲンダッツのバニラアイス。
北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着_c0153302_904856.jpg

朝食はいつもの厚いベーコンとポテトフレーク、果物、ヨーグルトでした。
北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着_c0153302_9441638.jpg

機内ではほとんどのビデオ番組と映画「オリヲン座からの招待状」を観て、「数独」を何問か解いたら、一睡もしないうちにSFO着陸でした。

SFOは天候悪く、上空で30分待たされて直前に滑走路の変更もあり40分遅れで着陸。離陸の遅れと計1時間の遅れ。ほぼ同時に着陸したらしくパスポートコントロールはすでに人であふれ、私たちは通路に並ぶことに。パスポートコントロールを出るのに1時間以上かかりました。会議に出席する、UA、JL組も同時に着き、まとまってホテルに行くことができました。

午後はお仕事(会議)、夕食は雨でなければ歩いていける距離のモールの中の居酒屋さん。飛行機内で一睡もしていないので、バタン、グー。

次へ(第二、三、四日目-お仕事
by AT_fushigi | 2008-01-23 10:14 | 出張・旅行 | Comments(2)

北米出張2008年1月


今年初めての出張です。サンフランシスコの近郊です。社内の会議ばかりなのでカジュアルな服だけ持参です。


記事
北米出張2008年1月-第一日目-サンフランシスコ到着
北米出張2008年1月-第二、三、四日目-お仕事
北米出張2008年1月-第五日目-帰国

出発 
by AT_fushigi | 2008-01-21 16:32 | 出張・旅行 | Comments(0)

歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(III/E)

お弁当を食べ終わり、ゴミを捨てトイレに行くとそろそろ三幕目の開演のお知らせが放送されます。三幕が「歌舞伎十八番」の「鳴神」、大詰(最終幕)が「不動」であり、見せ場です。

三幕目

第一場 木の島明神境内の場

太秦にある木の島明神。巫女たち(8人)が踊って去る。そこへ、安倍清行の従者の紀定義(欣弥)が行方知れずの(実は早雲王子の執事・山上官蔵に深い穴に落とされた)主人が見つかるよう祈念に訪れる。明神様の池が干上がっているのを見て旱魃の世を嘆く。そこへ公家の文屋豊秀(段治郎)が雨乞いのため(取り戻した)「ことわりやの」短冊を持って現れる。二人はまずは安倍清行を探すことにした。
ここで二人は、清行を探すため客席(1階通路)を一周する。[私は通路に面した席だったのですぐ横を二人が通りました。その声の張りとか至近で聞くと素晴らしいと思いました。]
この時、明神様の巫女に誘われ安倍清行(海老蔵)が地中から現れる。定義と豊秀が清行を見つけ近寄る。[この時、舞台の前面で3人が出会い海老蔵も少し通路を歩くのかと期待しましたが...ちょっと舞台の裾だけでした。]
清行は気合とともに二人を眠らせる。そして、豊秀にだけこの旱魃が早雲王子の悪巧みであることを念力で伝える。早雲王子は鳴神上人を騙し朝廷に怨みを持たせ、上人が北山の大滝に竜神を封じ込めたので旱魃が起こった、この行法を破るには雲の絶間姫が良いと伝えると巫女たちを追いかけていく。
正気に戻った豊秀は清行の言葉を伝えに大内へ急ぐ。

第二場 北山岩場の場

北山の大滝。前面にしめ縄が張られ、傍らに鳴神上人の小屋があり、白雲坊(右之助)と黒雲坊(市蔵)が控えている。
そこへ美女がやってきたので二人は訝るが、上人が現れ話を聞く。美女は雲の絶間姫(芝雀)と名乗り、亡き夫の形見の衣を洗うため来たと言う。さらに、尋ねると、夫との馴れ初めから、初めて契りを交わした日のことを語る。この話に、世俗を離れていた純情な上人は気絶してしまう。姫は承認に口移しで滝の水を飲ませ介抱する。
気を取り戻した上人は姫を疑い、行方破りに来たのではと問い質す。姫はそのような疑いを受けるのは心外と滝に身を投げようとする。これにより疑いが晴れたので、上人は姫を弟子とすると言う。白雲・黒雲に剃髪の道具を取ってくるように命ずる。
二人が去ると、姫は急に癪を起こして苦しみだす。上人は言われるまま懐の中へ手を入れ介抱しようとする。その拍子に姫の乳房に触れ、その色気に迷って堕落してしまう。[ここの二人のやり取りは海老蔵では色気が足りない感じがしました]
上人は姫に還俗するので夫婦になろうと迫る。姫は夫婦の杯を交わそうと、お酒が飲めないという上人に無理やりお酒を飲ませる。したたかに酔った上人は、大滝に張ってあるしめ縄を切れば行法が破れるとの秘密を明かし寝入ってしまう。
この隙を見て、姫は岩を駆け上りしめ縄を切る。すると、滝壺に封じ込まれていた竜神が滝を登り空へ飛び去っていった。すると、雷が鳴り大雨が振り出した。姫は転げるように山を降りていく。
白雲・黒雲が戻ってきて、上人を起こすと、上人は憤怒の形相となり怒りを顕にする。[ここが一番の見せ場で、柔和な鳴神上人から怒りの表情や雷の文様の衣装に早変わりし、雷神に変身します。そして、怒りを表す演技を始めます。ここでの睨みなどが海老蔵の持ち味で期待した通りでした]

大詰

第一場 大内堀外の場

閉まった幕の前で百姓と巫女が言い争っている。巫女がこれは明神様への雨乞いが功を奏したといえば、百姓は早雲王子のお陰だとはやし立てる。そして百姓たちは早雲王子に帝になってもらおうといいながら去る。
恵みの雨に喜ぶ関白基経(門之助)の元へ文屋豊秀(段治郎)が駆けつけ、早雲王子の悪巧みと雲の絶間姫の行方破りを申し上げ、訴状を差し上げる。
基経が大内に向かうとそこへ山上官蔵(猿弥)が現れ、この雨は早雲王子が鳴神上人を討ち果たしたからだ、王子を新たな帝にするべきだと語る。しかし、豊秀は訴状を見せて降参するように諭す。官蔵が抗うのでこれを切り捨てる。

第二場 朱雀門王子最期の場

全ての悪事が明らかとなった王子(海老蔵)は朱雀門に立て篭もる。迫り来る追っ手を太刀で振り払う。[ここの立回りも見せ場。見得に場内大拍手。]
と、その時不動明王の声が響き渡り、悪の根元の王子は、退散させられる。

第三場

やがて、空中に(虚空に)不動明王(海老蔵)が現れ、天地の混乱と自然の摂理を収束させたと語り、飛び去っていく。[如何に空中浮上しているかを見せるのも時代ごとに工夫されてきたとのことですが、今回のは紐も棒も見えず空中に浮いた不動明王でした。種明かしは..想像なのでしないことにしましょう。]



3時間45分(休憩50分含む)の長い舞台が終わりました。

やはりお父さんの團十郎と比べてしまうのですが、良きにしろ悪しきにしろ、若いというのが第一印象です。いわゆる荒事、動きが大きく激しいところではいいところが出ますが、心理的な所や色気ではお父さんには敵わないです。この年とともに蓄積していくものはこれからの楽しみです。(なんか年寄りくさくなりました。その差が素人の領域の私でもわかったということです。)

今年も歌舞伎は面白い舞台が目白押しです。経済の許す限り行ってみようと思います。

PS:歌舞伎のチケットの買い方など2、3問い合わせがありましたので次回あるいは近々に「素人の歌舞伎のガイド」見たいなのをアップしようと思っています。
by AT_fushigi | 2008-01-19 13:01 | 観劇・コンサート | Comments(0)

今日もパスです。

明日には続きを...
by AT_fushigi | 2008-01-16 12:14 | 日々徒然 | Comments(2)

風邪です

すみません。一回パスです。明日もかも。
皆様も風邪にご用心ください。

[料理は削除しました]
by AT_fushigi | 2008-01-15 23:23 | ご挨拶・予定 | Comments(0)

歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(II)

15分の休憩が終わりました。二幕目は「毛抜」として歌舞伎十八番に入っています。2007年1月松竹座「壽 初春大歌舞伎」において、海老蔵の「毛抜」を観て惚れ惚れしたので、再見が楽しみです。今の海老蔵には市川家の荒事(荒々しく豪快な演技)が似合います。
歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(II)_c0153302_2492237.jpg歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(II)_c0153302_2493220.jpg


二幕目

小野春道館の場

小野家では短冊「ことわりや」の紛失で大騒ぎ。家老の秦民部の弟秀太郎(春猿)と執権八剣玄蕃の嫡男数馬(弘太郎)が口論の末争っていた。腰元の巻絹(笑三郎)が間に入っていたところ、玄蕃(市蔵)と民部(右之助)が現れ、親の喧嘩となる。玄蕃は短冊の保管管理の責任者である民部は切腹しろと迫る。
ここへ文屋豊秀の使者・粂寺弾正(くめでらだんじょう)(海老蔵)が登場する。弾正は小野家の息女・錦の前が主君豊秀との婚姻が纏ったのに病気を理由に婚姻を先延ばしている詳細を伺う為に来たという。
玄蕃は病気は治りそうも無いので破談にしたいと申し出るが、弾正は錦の前との対面を依頼する。錦の前(蝶紫)が現れるが病気を嘆くばかり。弾正が大病には見えない様子を訝しがると、玄蕃が錦の前の頭に掛かっていた薄衣を取る。すると、錦の前の髪が逆立つ。これには弾正もびっくりする。[これがポスターのビックリ顔] とりあえず春道と対面することにし待つことに。
そこへ、秀太郎が煙草盆を持って現れる。弾正が馬術を教えるといって秀太郎に抱きつくと彼は逃げていく[この海老蔵の演技は好きだなあ]。振られた弾正が毛抜きで髭を抜いていると、毛抜きが立ち踊る。続いて、巻絹が現れるとこれを口説くがまた振られる。今度は煙管を吸うが煙管は立たない。小柄は立つ。この現象に弾正は考え込んでしまう。
そこへ、小原の万兵衛(橘三郎)が乗り込んでくる。弾正は隅に控える。万兵衛は小野家の腰元小磯の兄と名乗り、そこに現れた春風(宗之助)に小磯は春風の子の出産時に難産で死んだと告げる。そして、妹を生きて返せと迫る。
この様子を見ていた弾正が生きて返そうと申し出る。したためた手紙を出して曰く、この手紙を持って地獄へ行き閻魔大王と会い取り返して来いと。閻魔大王とは兄弟同然の中で懇意にしているのですぐに返してくれる筈であると言うと、万兵衛が逃げ出したので手裏剣で成敗する。
皆が驚いていると、小原は豊秀の領地であり、弾正は本物の万兵衛とは妹の小磯が殺されたと訴え出た時に対面したと語る。そして、この者が小磯殺害にかかわりある者であろうと懐を探り、「ことわりや」の短冊を見つける。
春道が現れ、弾正に短冊奪還の礼を言う。弾正は錦の前の病気を治すといい、鉄製の櫛を外すと髪の逆立ちは無くなる。さらに、弾正が槍を取り天井を突くと大きな磁石を抱えた忍びの者が転がり落ちてくる。弾正は毛抜きが立ったのを見て錦の前の病気の根源を悟ったという。そして忍びの者に黒幕を言うよう迫る。それを見ていた玄蕃は忍びの者を切り捨てる。
春道が婿へ引き出物として一振りを弾正に託す。弾正は主人からの祝儀といって、諸悪の根源の玄蕃を切り捨てる。そして意気揚々と去る。

[休憩35分]

この「毛抜」は豪快で大らかな弾正の緻密な裁きが観る人にとって爽快な後味を残します。偽万兵衛に閻魔大王の手紙を持たせるところ、カラクリを見つけ忍びの者を突くところや玄蕃を切り捨てる場面などです。「毛抜」は海老蔵のはまり役であると思います。楽しく演じているのが伝わってきます。
また、錦の前の髪の逆立ちを見た時や数馬や巻絹に振られた時、毛抜きが踊る時などに驚くときの見得が面白いです。筋とは関係ない、少年や腰元を口説くところもその表情の動きなどに注目します。
しかし、種を明かせば磁石というのも人を馬鹿にしているような気もします。

この長い休憩時間にお弁当にします。今日はそごう横浜店のなだ万のお弁当です。売店でビールを買って(400円!!!)いただきます。
歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(II)_c0153302_2484471.jpg

タグ:
by AT_fushigi | 2008-01-14 23:37 | 観劇・コンサート | Comments(0)

歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(I)

歌舞伎を見てきました。歌舞伎は観劇料が1万円を超えるので年間3,4回行くことができれば良い方です。夜の部で夕方4時30分開演です。4時頃開場に合わせて着きました。入り口は到着の人やタクシーでごった返しています。
歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(I)_c0153302_1630161.jpg
歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(I)_c0153302_16302694.jpg


初春花形歌舞伎 成田山開基一〇七〇年記念
通し狂言「雷神不動北山櫻
上演場所:新橋演舞場
上演期間:2008年1月2日(水)~27日(日)
観劇料:一等席14,700円

歌舞伎人「 初春花形歌舞伎 」から紹介(みどころ)と写真(ダブルクリックで拡大)を
"この『雷神不動北山櫻』は、今から約二七〇年前の寛保二年(一七四二)正月に大坂の佐渡嶋長五郎座で初演され、同年七月まで打ち続けるという記録的な大当たりをとった作品です。皆様ご存じの歌舞伎十八番『毛抜』『鳴神』『不動』の三作品は、全てこの『雷神不動北山櫻』の一幕として上演されたもので、二代目市川團十郎が粂寺弾正、鳴神上人、不動明王の三役を勤めて好評を博しました。"
歌舞伎「雷神不動北山櫻」-海老蔵!(I)_c0153302_16311248.jpg


演目は「なるかみふどうきたやまざくら」と読みます。「通し狂言」とは全場面を演ずることです。これに対しいくつかの有名な場面で構成した場合は「みどり狂言」といいます。よくフルコースとアラカルトで比喩されます。市川家のお家芸を示す「歌舞伎十八番」に「雷神不動北山櫻」の場面から「毛抜」「鳴神」「不動」が入っていてよく「みどり狂言」で上演されます。海老蔵の「毛抜」は2007年1月に観ていたので楽しみです。また、この3場面は後半なので後半の盛り上がりが期待されます。
人気の市川海老蔵が上記三役に早雲王子、安倍清行を加え五役演じるとあって話題となっています。つまりどの場面でも海老蔵が出てくるわけです。お父さんの團十郎が歌舞伎座で「助六」を演じるので親子でのライバル意識でも話題でした。
会場は大入りです。海老蔵、勘三郎に加え、亀次郎、春猿と若い人にも人気の役者が出てきていて、歌舞伎も若い人への広がりを見せています。このためか華やかな雰囲気です。


さあ、開演です。まず、海老蔵が口上を述べます。

新年の挨拶の後、ストーリーの概要を説明します。「いささか込み入った」話なのでと前置きし、「裁き裁かれ」と演ずる五役を語りました。以下に「筋書」(パンフレット)を参考にストーリーを書いてみました。興味が湧いて頂けたらと思います。


背景

平安時代の初めの頃、陽成(ようぜい)天皇の時代。陽成天皇は誕生前に陰陽師、安倍清行により女子と予告された。そこで朝廷は鳴神上人に変成男子(へんじょうなんし)の行法を行わせ、天皇は男子で誕生した。これをもって鳴神上人は戒壇を建立することが許され、鳴神上人は洛中に不動堂を建立した。陽成天皇には異母兄の早雲王子がいたが、安倍清行の「早雲王子が即位すれば乱世を招く」という占いにより、陽成天皇が帝位についた。早雲王子は陽成天皇、安倍清行と鳴神上人に恨みを持っていて当然だが、これを押し隠し民のために尽くすことで人気を得ていた。
(Note 1) 戒壇:(仏教用語)戒律を授ける(授戒)ための場所


発端 洛中不動堂の場

舞台の真ん中に不動堂。黒雲坊(市蔵)と白雲坊(右之助)が居る。そこへ、早雲王子の執事、山上官蔵(猿弥)が共の者6人を引き連れ、鳴神上人の不動堂に勅使として訪れる(花道から登場)。官蔵が不動堂に入ろうとするので黒雲坊と白雲坊ともみ合う。
そこで、官蔵は、戒壇建立が取り消しに成った事、変成男子を行ったものは死罪であるのを一命を助けるが洛中から追放する事の勅命を告げる。明らかに早雲王子の陰謀である。
余りの朝廷の変節に怒る黒雲坊と白雲坊に、不動堂から鳴神上人(海老蔵)が現れ、清く勅命を受け入れると慰める。そこで、官蔵は不動堂を破壊し始める。朝廷に恨みを露にした鳴神上人がこれを悔しそうに見ている[ところで中央舞台回転]

序幕
第一場 大内の場

[舞台が回転し] 関白基経(門之助)、小野春道(友右衛門)、文屋豊秀(段治郎)が部屋で最近の旱魃に関して話している。そこへ6人の百姓が雨乞いのお願いに来る。これに対し、百姓も祈るよう言って追い払おうとする。このことに百姓は朝廷も手立てが無いのかと嘆く。
そこへ、手に鎌と笠を持ち蓑を着けた早雲王子(海老蔵)が来て、百姓に旱魃の解消を約束し百姓を喜ばせる。また、基経が鳴神上人に雨乞いの祈祷を命じたと言うと、鳴神上人が旱魃の原因なので洛中から追放したと告げる。これには、豊秀が勝手すぎると嗜めるが、王子は天下国家のためであると取り合わない。王子の人気取りと傍若無人振りが示される。
小野春道が昔成功した家宝である小野小町直筆の短冊「ことわりや」をもって雨乞いすることを、文屋豊秀が安倍清行を呼びつけ旱魃の原因を占わせることを提案する。関白基経は頷くが、王子は民の心を知らない政と非難する。
そこへ、旱魃で多くの民が死んだとの声が聞こえ、王子は百姓を労わる為、[花道を] 去っていく。

第二場 小原村松原の場

都の外れの小原村(おばらむら)に安倍清行の従者、紀定義(欣弥)が主人を探しにやってくる。主人が百歳を超えるにもかかわらず容貌は壮年期のままであり、女性に目が無いのが欠点であることが語られる。そこへ、[花道から]安倍清行(海老蔵)がやってくる。そこへ女性通りかかったので清行は定義を去らせる。
安倍清行が女性に近づきその笠を取ろうとすると現れたのは山上官蔵(猿弥)であった。官蔵は清行を押さえつけ、この度の旱魃が、帝位を狙う早雲王子の策略で、鳴神上人に朝廷に恨みを持つように企んだ為であると語る。
ここへ、石原瀬平(橘三郎)が小野家の腰元小磯を追ってくる。小磯は小野春道の嫡男、春風の子を身ごもり宿下がりしていた。小磯は春風から「ことわりや」の短冊を預かっており、瀬平はこれを奪いに来たのであった。
安倍清行は深い穴に落ち、小磯も最後に現れた早雲王子により止めを刺され短冊が奪われる。こうして[第一場にあった]春道と豊秀の提案をつぶし、その正体を現した早雲王子(海老蔵)は不気味に笑みを浮かべ去っていく。

[休憩15分]

ここまでは、次の場面で展開される話の下地作りです。面白みや見得などの見せ場も少なく、拍手も疎らです。このためか海老蔵も抑え気味で、ここで次の場面への期待作りという意味ではうまく行ったとはいえないと思いました。居るだけで見せるという存在感が不足しています。若さが出ているということでしょうか。

[To be continued]
タグ:
by AT_fushigi | 2008-01-13 16:39 | 観劇・コンサート | Comments(0)