チューリッヒでの最大のお目当て、世界でも有数の印象派コレクションを展示するチューリッヒ美術館です。 2018年の国立新美術館の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」で展示されていた多くの印象派の絵に感動して是非訪れたいと思っていました。 バーンホフ通りからトラムに乗ろうと思ったのですが、急遽コースを変えたので歩きながらGoogleMapで調べると時間がかかりそうでした。 アウグスティヌ通りを出たところにタクシースタンドがあって1台泊まっていたので即決で乗りました。正午も過ぎていて、時間も気になり、お腹にも相談してタクシーを利用することにしたのです。乗車は10分もかからなかったのですがSwiss Airでもらったチョコレート菓子を食べて一息つきました。 タクシーの運転手さんが新館に美術品が多いが旧館(本館)の方からは行ったらいいよと言ってくれたので従うことにしました。 古い建物、本館です。そばにロダンの『地獄の門』がありました。隣の頭は何だろう。 後ろには近年オープンした新館があります。斜めなのが時間への焦りを感じます。 中でチケットを買いました。18.00CHFでした。フラウミュンスターで入場の時、チューリッヒ美術館で入場レシートを見せると5.00CHFディスカウントがあると教えてもらっていたのを忘れました。時間を気にしていたせいもあるでしょう。丸いシールをもらって服に貼り付けます。これが貼ってあれば旧館から新館に道路を渡っても行けるそうです。 美術館の案内によれば、 1787年:チューリッヒ芸術協会(Künstlergesellschaft)が発足、 寄付金・寄贈によるコレクションと展覧会を開催 1910年:チューリッヒ美術館が開館 2021年:新館が開館(10月)、ビュールレ・コレクションなど多くの印象派、ポスト印象派の絵画が展示開始 実は本館は現在リノベーション中でした。そこで、お目当ての新館に向かうことにしました。本館と新館は好奇心もあったので地下道で移動しました。 新館入り口。 新館のフロアマップです。 多くの個人のコレクションが展示されていることが分かります。特にビュールレ・コレクションは中核です。しかし、ビュールレは武器製造で成功を無しそのお金でコレクションを形成したので展示には批判も多いそうです。 印象派、ポスト印象派を中心に鑑賞しました。そして、堪能しました。日本での展示会出品作品に再会しました。特にルノワールの『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)』に再開した時は「おお」という感じでした。 写真はフラッシュを使用しなければOKですが、照明や窓の写りこみなどの関係で残念な作品もありました。たくさん撮りましたがその一部を紹介します。いちばん多かったのはモネでした。日本にも来た大型の睡蓮もありました。 ルノアール、マネ ピサロ、シスレー、ゴッホ、モディリアーニ、ユトリロ ミロ、ピカソ、シャガール そして、セガンティーニの部屋もありました。 セザンヌやコロなどもっと多くの作品がありましたが紹介はここでストップ。 さて、大満足で美術館を出ましたが、時間が迫って来たので道を急ぎます。ここで時間の関係でPredigerkirche教会を諦める決断をしました。リンデンホフの丘に行ったのを悔やみました。 途中は旧市街地です。スマホで写真を撮りながら歩いてホテルに向かいます(なぜか、ホテルの写真が一枚もありません)。 これでチューリッヒお散歩はおしまい。充実した時間でした。 ホテルでスーツケースをピックアップし、トラムに乗って駅に向かいます。トラムのチケット販売機が反対方向のホームにしかなく「いらっ」とするくらい急いでました。 お散歩マップ 体験からのおすすめのコースは (リンデンホフの丘)⇒St.Peter教会⇒Fraumunster⇒Grossmunster ⇒(Zurich胡)⇒Zurich Kunsthaus(美術館) ⇒Predigerkirche教会⇒旧市街で夕食 でしょうか。 #
by AT_fushigi
| 2022-10-29 13:52
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10分程度でリンデンホフの丘へのとっかかりの坂道に着きました。 上がると平らな公園になっていて、川沿いの展望の良い縁に沿って多くの人がいました。 旧市街が良く見え、グロスミュンスターも見えました。 人ごみから離れた場所から泊まったホテル近くのプレディガー教会の尖塔とチューリッヒ大学が良く見えました。 ガイド付きツアーであればチューリッヒにまつわる話を聞くのに最適な場所だとおもいました。 次のチューリッヒ美術館に急ぎます。トラムに乗ることにしバーンホフ大通りに向かいます。 向かっていると、進む正面に教会の尖塔がありました。気になって覗いてみます。 Augustinerkirche(アウグスティヌス教会)とあります。Wikipedia等によれば、1230年に建てられたカソリック教会で16世紀に宗教改革で廃止されたとあります。1844年、1950年の2回の再建で今日に至っているとのことです。 入り口扉に興味をそそられます。 祭壇は質素ですが、清楚でありながら強さがあります。Franz Fischer作だそうです。奥のレプリカはシシガミ様を想像してしまいました。 オルガンがあり、その後ろにステンドグラスが輝いています。 また、側壁にクリストフォロス(Christophorus)の壁画がありました。 外に出るとすっかり青空です。 教会の広場から大通りに抜ける道がAugstinergasseです。中世の雰囲気を残す通りということです。観光客向けに作られており、こういうのが苦手なので、さっさと通り抜けバーンホフ通りに向かいます。 お散歩マップ #
by AT_fushigi
| 2022-10-23 16:17
| 出張・旅行
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フラウミュンスターの対岸にあるグロスミュンスター、大聖堂です。 一段高いところにあり階段を上ります。写真の右端の暗いところが階段の入り口です。 上がるとそこからリマト川越しにST Peterやフラウミュンスターが見えます。 Wikipedia等によればグロスミュンスターは初代神聖ローマ帝国皇帝、カール大帝(742?-814)がこの地に来た時、馬が跪いたところに聖人の墓を発見したという伝説に由来するそうです。塔にはカール大帝の像があります。 建物は1100年ごろに建築が始まり1220年ごろ完成したそうです。さらに、1520年代にプロテスタントによる大規模な宗教改革で(Reformation in Switzerlandの一環)改装が行われ今の姿になったそうです。また、一度焼失し18世紀に再建されたそうです。 改装した、Heinrich Bullingerのレリーフもあります。 入り口です。うまく写真には写らなかったのですが、キリスト物語が彫ってある金属製の入り口です。入場料は5.00 CHFでした。 この大聖堂で有名なのはアウグスト・ジャコメッティ(Augusto Giacometti)のステンドグラスです。1932年完成だそうです。アウグスト・ジャコメッティとスイスの世界的彫刻家アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)は親戚関係にあり、アルベルトの父親とアウグストはいとこだそうです。何か共通点を感じませんか? 残念ながら撮影禁止だったので、買った絵葉書のコピーで想像してください。 側廊のステンドグラスは変わっていて、薄くスライスした石で作られていました。Sigmar Polkeにより制作され、2009年に設置されたそうです。これも絵葉書のコピーです。 もう一つのお目当ては塔に登ることです。川から見て右のカール大帝のレリーフがあった「カールの塔」に登ることができます。5.00 CHFキャシャーに払って塔の階段に向かいます。182段という情報で、入り口近くにこのような警告がありました。 狭い階段で、窓などがあるところでうまくすれ違うしかありません。上に上がると鐘楼のため広くなり木の階段を上ることができます。 息を切らしながら塔の最上のテラスに出ました。そこからチューリッヒ市内が見渡せます。遠くチューリッヒ湖まで眺められます。旧市街を写してみましたが泊まったホテルは認識できませんでした。 グロスミュンスターにもクロイスタがあるのですが時間を見て、次に進むことにしました。次はチューリッヒ美術館を予定していたのですが、天気が回復してきたので大回りになりますがリンデンホフの丘に行くことにしました。朝最初に行くつもりでしたが雨模様なのでスキップしたのでした。 お散歩マップ #
by AT_fushigi
| 2022-10-23 14:33
| 出張・旅行
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フラウミュンスター(聖母聖堂)です。 WiKipediaによれば853年に修道女院のあった場所に設立されたました。1045年、神聖ローマ皇帝ハインリッヒ3世により修道会に市場運営(教会横のMunsterhof)、税金徴収、金貨製造の権利を与えられたため、市を支配する権力のある教会となりました。しかし、1336年市長Rudolf Brun(橋がありましたね)により権利がはく奪され衰退し、1524年修道会は解散し、荒れ果ててしまいます。20世紀に入り再建の手が入ったようです。 1970年に設置された、シャガールがデザインしたステンドグラスが有名です。必見です。 入場料5CHF払って入場します。目はシャガールを探しています。奥の内陣の方向にステンドグラスが見えます。 チャペルにステンレスの椅子が並べられていてそこに座ってシャガールのステンドグラスを鑑賞します。グラスは5枚あり、正面に3枚、左右に一枚ずつあります。シャガール83歳の時(1970年)お披露目されたのだそうです。市民個人の寄贈になるものだそうです。 もちろん、写真バチバチです。さて、その写真で素晴らしさを示すことができればと思うのですが、写真撮影はOKなのですが、著作権の関係で個人使用に限られ、BLOGには掲載できません。 リーフレットの素晴らしさが伝わらない写真はいいだろうと下に掲載します。左サイドの赤が預言者、正面左の青がヤコブ、正面中央の緑キリスト、正面右の黄色はシオン、右サイドが十戒だそうです。色鮮やかに輝く素晴らしいステンドグラスを想像してください。 天井は1230年ー1260年に造られたときのものだそうです。リーフレットによればその後白く上塗りされましたが20世紀に入って剥がしたそうです。 ステンドグラスが眩しかったのですが、よく見るとその下に薄い色の絵画が見えました。天井同様荒れ果てる前の絵なのでしょうか。 バラ窓。 振り返ると、正面入り口の上に大きなオルガンがあり、その向こうにステンドグラスが輝いています。リーフレットによれば1914年設置されたそうです。この後行くグロスミュンスター正面のステンドグラスも描いたスイスの画家Augusto Giacomettiによるものだそうです。オルガンが1953年に置かれ下の部分が見えなくなったそうです。 満足して教会を出ます。 外は雨も止んで青空も見えました。フラウミュンスターを振り返り、グロスミュンスターに向かいます。橋を渡るときにチューリッヒ湖の淵に沿った橋の上をトラムが通っていました。 #
by AT_fushigi
| 2022-10-15 23:42
| 美術鑑賞・博物館
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by AT_fushigi
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